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2014年2月7日金曜日

医者と結婚する方法を考える

(本文は下に続きます。)

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以前、「医者と出会う方法を考える」の記事をアップしましたが、その続編。

今回は医者と結婚する方法を考えてみました。
自分自身医者で、旦那も医者なので、まあ気持ちとしてどういう方と結婚できるか、という話ですね。

首都圏で働く独身の友人(医者です)が、
「俺は、普通の人と、普通の幸せな結婚がしたいだけなのになあ……」
とぼやいておりました。
ルックスも性格も合格ライン、博士号もあり、かなりの売り手市場なのですが……よい出会いに恵まれず、付き合っては別れを繰り返しています。
彼がいい結婚をしてほしいなあ、と思いながらつらつらと書きなぐってます。

医者と結婚するメリット・デメリット


「お医者さんと結婚したい」
と他業種の方から言われることがあるのですが、医師側から見ると、
「なんで医者と結婚したいの?」
と疑問に思います。

医師と結婚したいという方は、恐らく、安定した高収入、高学歴、世間体? そのあたりで、職業で結婚したい相手として医師をあげるのではないかと思います。
高学歴は高学歴かもしれません、世間体もまあよいかな、と。
高収入かどうか、については疑問符があります。
実際いくらもらってるかというのはここには上げにくいので書きませんが、確かに同年代としては十分な額はいただいてます。が、恐らく一般の方が考えているよりはずっと少ないです。
更に言うと、公立の病院(大学病院や県立病院など)で勤めると、もう驚くほどの額しかいただけないんです。場合によっては、新卒のサラリーマン以下の月収、しかも大学病院だとボーナスすらなかったりします。
更に更に言うと、医師としてのスキルアップのために大学院に入ると、収入と支出はほぼトントンです。かなり働いてそのくらい。
なので、「医者と結婚したら左うちわ」というのは期待しない方がいいのです。
本当に高収入なのは、開業して、なおかつ成功している先生。特殊な科で、異常にバイト先のある先生、そのあたりになります。
転勤も多いです。数年ごとに、関連病院にがんがん飛ばされます。県内なら御の字、県外もあります(所属している医局によります)。

それから、
「幸せな結婚生活」
については、はっきりいって絶望的だと思っていただきたいです。
帰ってくるのは午前様も当たり前(仕事のため)。帰って来ないこともあります。
飲み会なんかも多いです。
私の場合、夕飯作っても、旦那が帰ってきて準備して、食器下げて片付ける頃には概ね12時は回ってます。
土日もありません。ないのが普通です。
一緒にデートなんて、月に1度映画のレイトショーを見に行けたらラッキーくらいです。

子どもが産まれても、子どもが寝ているうちに出勤して、寝付いてから帰ってきたりすることになります。
そのため、「おじちゃん、また来てね」と言われたという笑えない笑い話があるくらいです。

更に、職場は女性だらけです。
飲み会含め、誘惑材料は山ほどあります。
実際浮気をしまくっているドクターも結構知ってます……
やきもちをやいていたら、正直身体と心がもたないです。

そんな感じですので、医者側としては、なぜ医者と結婚したいのかわからない、という気持ちになるのです。
ドクターの奥さんは比較的専業主婦が多いと思いますが、それは、専業主婦を希望してなる、というより、専業主婦をしないと家庭が成り立たなくなるから働けない、という側面があるのです。
医者と結婚したいなら、そう言った事柄は当然と思った方がいいと思います。
逆に、そのくらいの覚悟がないと結婚できない、と私は思います。


「医者と結婚する覚悟」と「その人を愛する覚悟」


しかし、今の旦那に不満はありません。……あ、時間にルーズな点を除けば、ですが。
それは、彼という人間が好きだからです。
医者として頑張って、やる気を持って働く姿は魅力的です。
それ以上に、彼の人間性を愛しています。
彼が医者である必要は、私にはありませんでした。

うまく言えませんが、
「医者であるあの人と付き合いたい、結婚したい」
という方からアプローチされると、ひいてしまうドクターは結構多いと思います。それは、医者に幻想を抱き、医者という職業、資産目当てではないかと考えてしまうからです。

なので、医者と結婚したい人は、まず、医者と結婚することの大変さを知って、覚悟してください
次に、お医者さんと出会ったら、まず相手が医者であることを忘れてください

忘れた上で、この人を愛せるか、ゆっくり考えてほしいのです。

その上で、その人をかたちづくるものの一つに、職業として「医師」という肩書きがあるだけなのだ、と意識しなおしてください。
医者も、一人の人間です
結婚相手は、「医者としての自分」を愛してくれる人ではなく、「自分」を愛してくれる人であって欲しいと思うのです。

そうすれば、あとは自然の流れで、おつきあい、結婚という方向にもっていけるのではないでしょうか。

冒頭の友人、本当に早いとこ結婚して欲しいです。いいお父さんになると思うのになあ……どうぞ、いい出会いがありますように。

(追記:あ、件の友人ですが、先日無事に結婚しました! 相手は年上の女医さんでした。小さなブログの片隅から、彼の末永い幸せを願っています。おめでとう!)