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2016年9月17日土曜日

妊娠中の麻疹対策〜家族と妊婦さん自身にできること〜

妊娠中に麻疹に感染すると危険であることは、以前の記事に書きました。
妊娠中に麻疹(はしか)に感染した場合の危険性(流産・早産・合併症)(追記あり・再掲)
それでは実際にできる対策はなにがあるでしょうか。


  • 家族にワクチンをうってもらう
  • 予防接種歴・麻疹既往歴を調べる
  • 麻疹抗体価を検査してもらう
  • 麻疹ウイルスへの暴露を避ける

というのが主な対策になります。

以下に解説を書きます。

2016年9月12日月曜日

妊娠中に麻疹(はしか)に感染した場合の危険性(流産・早産・合併症)(追記あり・再掲)

追記:日本産婦人科医会からも注意喚起が出ました。

http://www.jaog.or.jp/news/160909measles.pdf
下に私がダラダラと書いてあることが、わかりやすくまとめられています。妊婦の方、ぜひご一読ください。



麻しんの流行が懸念されています(麻疹(はしか)はなぜ怖い〜感染力の強い麻疹とワクチンの話〜にも記事を書いています)。
妊娠中の方はMRワクチンもしくは麻疹ワクチンを接種することができませんので、是非周囲の方は自身の抗体を確認・MRワクチン接種を励行していただきたいと思います。

さて、もし妊娠中に麻疹に感染したらどうなるのか。
「流産・早産を起こしやすくなる」と書かれている文献・サイトは見かけるのですが、根拠がはっきりしなかったので論文をあさりました。
結論として、妊娠中に麻疹に感染すると、

  • 流早産の確率が高い
  • 妊婦自身が重症化しやすい
  • 新生児に感染を起こすことがある

という可能性があります。
なんとしても妊婦さんは感染しないよう、妊婦さんを感染させないよう、流行を阻止したいところです。

さて、以下は論文の解説。

2016年9月9日金曜日

MRワクチン接種後に妊娠が判明したら?〜妊活中のMRワクチン〜

さて、麻疹の流行だけではなく、風疹の予防のためにも、妊娠を考えている方でMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)を接種する方は多いことと思います。
しかし「妊娠中にMRワクチンは接種できないらしいけど、もしMRワクチンを接種してから妊娠していることがわかったらどうするの?」と心配される方は多いことと思います。

まず一番の前提として、

  • 先天性風疹症候群を防ぐため、妊娠中はMRワクチンはうてない
  • 風疹成分を含むMRワクチン接種後は避妊期間(2か月)を設ける

の2点は忘れないでください。

しかし、「MRワクチンうった時は妊娠してないと思ってたのに、妊娠検査薬が陽性になっちゃった! どうしよう、これっておろさないといけないの……?」と不安になる方もいらっしゃると思います。