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2013年12月19日木曜日

胎動はいつから感じるか?

これには個人差が随分あります。
一般に、経産婦は初産婦と比較して早くに胎動を感じます。
これは、経産婦の子どもの方がよく動くだの早く成長するだのという意味ではなく、胎動がどのようなものか知っているため、「あ、もしかしてこれが胎動かな?」と早くに気づける、ということでしょう。
早い方で5ヶ月あたりから、大体の方は6ヶ月くらいには体感できるようです。
が、個人差はもちろんあります。あまり神経質になることはありません。

私の場合は、11〜12週あたりで「もしかして」を感じていました。13週の妊婦健診の時に、エコーで胎児が動くのと体で感じる「もしかして」が一致していたので、どうやら胎動で間違いなかったようです。
ただ、本当にわずかなものです。お腹でガスが貯まった時に、「こぽこぽ」とする時があると思うのですが、それとほとんど同じ。ただ、私はなぜそれで気づけたかというと、それが正中の下腹部だけに限局していたので、「もしかして」と思えた、というだけの話です。
それも弱いですし、感じる頻度も非常に低かったです(数日感じないことも)。
はっきりと「これは胎動だな!」と確信を持って感じるようになったのは、やはり5ヶ月半ば頃から。でも、やはりあまり強くはありません。腹具合が悪いのかも、という腸蠕動の不穏な感じに似ていました。
そこから、毎日しっかりと感じるようになったのは、6ヶ月を超えたあたりでしょうか。
7ヶ月になるあたりでは、胎児がどちらを向いて動いているかも大体わかるくらいになりました。
8ヶ月にもなると、手足の筋肉もついてきて、体も大きいためか、突っ張っているらしい手足の形などをお腹の上からはっきり触れたり、動きすぎてなかなか寝付けなかったり、お腹を眺めてみると波打っているのが見えたり、とかなりダイナミックになりました。

2013年12月14日土曜日

ママ教室に行ってみた

私のお世話になっている産婦人科では、計4回のママ教室が行われている……というわけで、前半、20〜30週の妊婦さん向けママ教室の案内がありました。
正直なところ、気がすすまない……。
特に一緒に参加する友人がいるわけでもないし、内容もある程度予測がつくし(前半は、医学的な内容がメインだったので、すでに大学で履修している)、すっごいおしゃれで煌びやかなママさん方が沢山とかだったら場違いこの上ないし、そもそもこの年齢だと若者のママさんたちの中に入っていかないといけないんじゃ……と、うだうだ思う部分はあったのですが、母子手帳にママ教室の参加記録のようなものがあるところをみると、どうやら努力目標として行かなくてはいけない様子。
考えれば、行政からの手当のおかげで、私の妊婦健診はかなり賄われているのです。
行政が頑張ってくれているのに、権利にだけ甘んじていて義務を怠るというのは、これは非常に気分がよくない。
というわけで、仕事に都合をつけて参加してくることにしました。

前もって渡されていたテキストと、母子手帳を持っていざ会場へ(と言っても病院なんですが)。
母子手帳を渡して受付を済ますと、10人ほどの妊婦さんの姿がありました。
おお、同じくらいのお腹だ……20〜30週なので、ややお腹がふっくらした頃合いです。
考えてみると、普段妊婦さんに出会うことは少なく、これだけの人数が集まってるのはなかなか壮観です。
服装をチラ見すると、マタニティウェアを着ている人はまだいないですね。ゆったりした、少し丈の長い服でうまくやりくりしている感じ。よかった、私と同じだ……
年齢はまちまちでした。30代前半くらいを中心に、もう少し若そうな人もいれば、恐らく40オーバーの方も。
私の産婦人科のママ教室に参加するのは初産の方のようでしたので、それを思うと全体に初産年齢が上がっているのだな、と実感しました。


ママ教室の内容ですが、1回目は助産師さんによる妊娠合併症についての話、栄養士さんによる妊娠中の食生活についての話でした。
詳しい内容は割愛しますが、非常に噛み砕いてお話してくださったので、1時間半くらいの比較的長い時間、面白く拝聴することができました。
2回目は、出産まで&出産後の乳房のお手入れの方法について、それから妊娠中の運動について、こちらも助産師さんからのお話がありました。
乳房の手入れについては、医者は無知です。あ、もちろん産婦人科の先生は別ですが、授業で習う「おちちの話」というと、母乳の栄養価や含まれる抗体などの話や、乳腺炎の話でして、実際に妊婦さんがどうやってお乳をあげるか、とか、どうやって手入れするのがよいか、などは正直なところ全く習いませんでした……(少なくともうちの大学では)。

結論として、「行きたくないなー」と思っていた(思い返せばどれもこれもしょうもない)理由は、全て行く事で昇華されました。
むしろ、同じ週数の妊婦さんと身近に接する機会ができたことは非常によかったかな、と思います。
もっとも、私のお世話になっている産婦人科のママ教室は、教室後にお茶とお茶菓子が振る舞われるというなんとも至れり尽くせりな教室だったので、その時に妊婦さん方と交流の場が設けられていたことは、若干辛いものがありました……全員初対面のようなものなので、なんとも気を使ったお茶会に……
まあ、それでもお話を聞いていると、みんな同じような悩みを抱えてるんだな、とか、運動もうちょっとやらなきゃな、とか、思えたのはよかったかな、と思います。

というわけで、ママ教室の体験談でした。
仕事などの忙しさで参加をためらっている方、ためになりますので、是非参加してみてください。 

2013年12月13日金曜日

ご無沙汰しておりました

長らく更新が滞っている間に、無事に誕生日も迎え、実は33歳になってしまいました。
ブログの題名どうしよう……とただいま悩み中です。作り始めた当初の心境からつけた題名なので、まあこのままでもいいかな……年齢詐称のようになってしまいますが(苦笑)。

さて、長らくさぼっている間に、いろいろなことがありました。
流産後、なかなか振り返ることができずに、文章だけ作ったもののアップロードはせず……という感じで、いくつも書き溜めている内容があります。
徐々に公開していこうと思います。
このため、投稿日時が過去のものとなりますこと、順不同となりますこと、どうぞご了承ください。

ちなみに、幸いにして33歳の誕生日を過ぎて、再度妊娠することができました。現在7ヶ月に入ったところです。橋本病のコントロールもよく、順調に経過しております。
前回の妊娠時には書けなかった、いろいろな妊娠中のマイナートラブルなど、医学的な見地からみてみたいと思います。
寒い日が続きます、どうぞ皆様、ご自愛くださいませ。

2013年11月4日月曜日

つわり体験談と薬も含めた対処法

さて今回はつわりの話です。
私の場合、妊娠5週あたりで全く食欲がなくなりました。
いきなり吐くわけではないのですが、とにかく食べたくない、ずっと車酔いをしているような気分の悪さがある……元々、あまり食に執着がない性格もあり、これは辛い妊娠生活になるな、と思いました。特に最初の数日は、スポーツドリンクくらいしか口にできませんでした。

が、夫が
「食べづわりになった方がいいよ、HALの場合、絶対そっちがいい」
と言い出しました。
そう言われても……と思いましたが……確かにその通り。元々痩せ気味ですし、食べづわりになってくれるに越した事はなかったのです。
というわけで、「私は食べづわりかもしれない、きっとそうだそうに違いない」と言いきかせながら、とにかく食べれそうなものを一口でも口にするようにしました。
ちなみに、最初に口に出来たのは、唐揚げでした。
すると、食べた方が、若干ではありますが吐き気が治まりました。
そこからは、妊娠14週までずっと吐き気は続きましたが、嘔吐したのは数回。かなり苦しかったですが、嘔吐が少なかったのは幸いだったと思います。


対処法はいろいろ試しました。
お腹がすく前に、ポケットに忍ばせたビスコなんかのお菓子を少しでも口にし、食事の時には食べれそうなものをとにかく食べました。
つわりには、精神的な要素もからんでいると考えられています。
たとえば、仕事をしている女性の方が、専業主婦よりもつわりが軽いというデータは、おそらく仕事をしている間はつわりのことを少しでも忘れている要素があるのだと思います。
もちろん、精神的な要因は、あくまで修飾的なものでしょう。
それでも私の場合は「食べたくない、食べたら気持ちが悪くなる私は吐きづわり」という考えから「食べた方が楽になる食べづわり」と考えに無理矢理変換したことは、つわりの症状を軽減できたかな、と思います。

ただ、軽いとはいえ、仕事中も家事をしててもなにをしててもずっと気分が悪い状態は、非常に辛かったです。
症状にムラはありましたが、全く症状がない日は、おそらく5〜14週までの間に1日くらいしかありませんでした。
特に夜寝る前が最悪で、無理矢理蒟蒻ゼリーを腹に収め、少しでも軽くなった瞬間に寝るようにしていました。

このままつわりが終わらないんじゃないか、という恐怖は12週あたりから私を苦しめましたが……実際には14週に入ったところですっと軽くなり、就寝前の気分の悪さが時々襲ってくることがしばらく続き、妊娠18週くらいにはそれもほぼ起こらなくなりました。
ただ、不育症疑いの診断をうけ、妊娠16週までアスピリン(バファリン)を流産予防として飲んでいたので、その胃腸障害による吐き気もプラスαであったため、長引いたかもしれません。

2013年10月23日水曜日

妊娠中に乳房針生検、痛っ 妊娠4ヶ月のまとめ話2(妊娠12〜15週)

→その1からの続きになります。

県内では多分一番人気(?)の乳腺外科にやってきました。
おお……女性ばかり……(産婦人科にはじめて受診した時の気分を思い出しました)。
ロッカーに案内され、検査着に着替えました。紹介状も渡しているし、妊娠中であることも申告済みだったので、検査は乳房エコーのみ。
まずは技師さんによる検査。
その所見を元に、乳腺外科の女医の先生の診察と相成りました。
特別女医さんを希望したというわけじゃなかったのですが、やはり同性の方が安心できますね。

「紹介状にも書いてあったのですが、やはりこの左上のところになにかありますね。経過から考えても、おそらく線維腺腫だと思いますが……やはり針生検をしてみないとはっきりはしませんね。ただ妊娠中なので……どうされますか?」
「もうここまで来ましたし、はっきりしてもらいたいのでお願いします」

2013年10月22日火曜日

妊娠中に乳がん検診でひっかかるなんて 妊娠4ヶ月のまとめ話1(妊娠12〜15週)

一難去ってまた一難。の4ヶ月です。

まずはつわりの話。
つわりは、妊娠4ヶ月といえば、そろそろ治まる人は徐々に治まってくる……と思っていましたが、私は全く治まる様子がありません。むしろピークと言ってもよいくらい。

私のつわりで、一番の敵は、オクラでした。
もともと好きな方なのですが、これが全く受け付けず……粘り気のせいかわかりませんが、吐きました。長いつわり生活の中で、一番しっかり吐いたのはこの時です。
多分納豆も無理だろうな……中には、この粘り気はつわりでも食べれるという方もいるようで、本当につわりにもバリエーションがあるのだと実感しました。

とにかく、食べれるものを少量、小分けに食べる、ということでしのぎました。もう食べれればなんでもいい……野菜ジュースは幸い飲めたので、野菜のほとんどは野菜ジュースで補っていました。

つわりが長引く原因の一つは、おそらく不育症対策のアスピリン(バファリン)を飲んでいるためだと思います。
少量ですが、やはり胃を荒らしている可能性大(NSAIDsは多かれ少なかれ胃粘膜傷害を起こしてきます。本当は胃薬と一緒に飲むのがよいのですが……)。
やめたら徐々にこの気分の悪いのも治まる、はず。と信じて、16週まで頑張って飲もうと思います。


2013年10月20日日曜日

妊娠中のマイナートラブル〜妊娠と便秘2〜

その1からの続きです。

前回は、妊娠中に便秘が起こる理由と薬の話をしました。

とは言え、薬は使いたくない! という妊婦さんも多いので、薬物療法以外の方法をいくつかご説明しましょう。

・水分を摂る
つわりで吐き気がするので水も飲みたくない、と水分を控えると、便の中の水分が足りなくなってカチコチになってしまうので、ひどい便秘を引き起こします。
真水やミネラルウォーターより、スポーツ飲料のようなものが比較的飲みやすい方もいます。工夫して、水分は多めに摂りましょう。

・食物繊維を多く摂る
便の嵩が減ると、排便の刺激が起こらずに、便秘の原因となります。つわりの間はなかなか食事の量がとれず、便秘を更に悪化させることになります。
消化できない食物繊維は、便の嵩を増すのに最適です。食物繊維の多く入った飲料なども市販されていますので、固形物を食べれない人は使ってみてもよいかもしれません。
小林製薬 イージーファイバーを私はたまに使いました。水に溶かして飲めるので。


・体を動かす
体を動かすことで、腸の蠕動が誘発されます。体調がよければ、少しは動いた方が本当はよいです。
激しい運動は避け、軽いウォーキングなどをするとよいかと思います。ただ、お腹が張ったり、腹痛が起きるようであればストップ!
出血がある時なども、運動は控えましょう。

2013年10月19日土曜日

妊娠のマイナートラブル〜妊娠と便秘1〜

妊娠中のマイナートラブルとして、非常に多いのが「便秘」です。

なぜ多いか。
これには、妊娠初期と後期で大きく原因がわかれます。

妊娠初期には、妊娠を維持するために、卵巣から黄体ホルモンが多く分泌されます。黄体ホルモンは、腸の蠕動運動を阻害する働きがあるため、便秘が起こります。
生理前になると便秘になって、生理が来ると治ったり、逆に下痢になる人はいませんか?まさしくこれと同じ状態が、妊娠初期には起こっていると考えてください。
妊娠の週数が進んでくると、妊娠維持に(母体由来の)黄体ホルモンは必要なくなりますので、徐々に解消されてきます。安定期付近、つわりが治まるのと同時に改善してくると予想されます。

しかし、さらに週数が進むと、今度は大きくなった胎児と子宮に押されて、腸が圧迫されたり偏位してきます。
こうなると、これが原因でまた便通異常が起こってきます。こちらは当然、分娩が終わると無事に解消されます。

今回は妊娠初期の便秘のお話をしましょう。

2013年10月17日木曜日

妊娠とインフルエンザワクチン

 さて、妊娠期間というのは、一年とは申しませんがかなり長い期間です。そうすると、大体の妊婦さんはインフルエンザ流行シーズンを過ごす事になります。
 すると、誰でも悩むことになるのが「薬も気軽に飲みにくいのに、インフルエンザワクチンを打ってもいいの?」ということです。

 医学的にどうかという結論から言いますと、2013年現在の見解では、妊娠全期間を通してインフルエンザワクチンをうつことは推奨されている、ということです。

2013年10月2日水曜日

今度は尿タンパク2+ 妊娠3ヶ月のまとめ話(妊娠8〜12週)その2

さて、診察が終わって、問診室へ。
いつもの女の先生が、開口一番。

「尿にタンパクが出る人ですか?」
「いえ、出ません……え? 出てますか」
「そうなんです。2+ですね」

予想外の方向からの新たな刺客の到来です。
尿タンパク。
そりゃあもう少し週数が進めば妊娠高血圧症候群などに伴うもので、見られることがあるのはわかってますが、今の時点の尿タンパクとなると、これは元々の腎機能障害を疑う必要があるではないですか。
腎機能というのは、非常に大切です。
場合によっては、妊娠自体を諦める必要も出てくるかも……

「とりあえず今日、尿タンパクを定量に出します。それから考えましょう」
「はい……」
「他に、いくつか妊婦健診で定められたいろいろな血液検査をしますね」
「はい……」

さすがに元気がなくなる私。
そういや、以前から腎機能障害とまではいかないのですが、あまり検査値がよくないとは言われてきてましたよ……。ここにきて発症とか……。

しかし、悩んでも陽性が陰性になるわけでもないですね。
今回の結果がどうあれ、どちらにしろ再検することにはなるだろう……と思いまして、橋本病の方の受診日が数日後だったので、主治医の先生に相談することにしました。
この主治医の先生、ざっくり言うなら私の大先輩なのですが、内分泌だけでなく腎臓にも詳しいという心強い先生なのです(研修医の頃は、腎臓内科の先生だと思っていたくらい)。

「先生、実は前回の妊婦健診で尿タンパクが出たんです。なので、もう一度検査してもらってもいいですか?」
「おや、それは困ったね。いいよ、いくつか調べよう」

というわけで、あれこれ検査追加。血液と尿検査を行うことに。

後日、結果のお知らせ。
陰性でした。
定量でも検出限度以下。血液検査も問題なし。
あれー?

さらに、産婦人科で出した定量検査の結果も電話でお知らせがありました。

「それがですね、前回の結果なんですが……尿タンパクは出てませんでした」
「???」

不思議なこともあるもんです。定性で2+であれば、定量ではそれなりに検出されると踏んでいたのですが……

「実は、甲状腺の方でかかった病院でも尿検査をしてもらったんですが、そちらでも陰性でした」
「なんと、そうですか。それなら恐らく問題ないでしょう。次回また検査がありますので、確認しましょうね」

という話になりました。
というわけで、今回の尿タンパクは……なんだったんでしょうか。おりものが多くてそれが混ざったのか、脱水で濃縮尿だったか……いや、それだと定量検査で検出はされるはずだし……

「検体の取り違えじゃない?」

と、これは旦那の話。実際、そうかな、と思います。一番理屈の合う説明です。
まあ、そうだとすると、それはそれで医療機関としていかがなもんかと思うわけですが……


まあ、陰性ならいいです。次回検査を楽しみ(?)にしようと思います。

2013年10月1日火曜日

つわりと起立性低血圧と仕事 妊娠3ヶ月のまとめ話(妊娠8〜12週)その1

さて、私は緩やかながらも仕事をしてます。
ただ、前回の流産のこともあったし、できれば安定期に入るまでは職場には伝えたくない……とは思っていたのですが、無理。
気合いで働けはするのですが、やはり辛い。
つわりもきついのですが、それ以上に困ったのは、起立性低血圧でした。
起立性低血圧は、よく小学校で校長先生の話を聞いている時にぶっ倒れる女の子がいたと思うのですが、あの現象です。立ちくらみを起こしたことがある人は多いと思いますが、あれの酷いバージョンと思ってください。

元々血圧は高くないのですが、どうにも体を起こしているだけで(座位でも)目の前が暗く、白くなっていく……。
これが診察中に起こると、もうどうにもならず。

かといって、薬を飲むわけにもいかず(そもそも通常の起立性低血圧では薬も処方しないことがほとんど)、弾性ストッキングや弾性ソックスくらいしか予防策にないんですね(足に流れる血液を減らすだけでも効果があるので)。
カフェイン摂取も血圧をマイルドにあげるのでよいのですが、妊娠中だと摂りすぎることもできない。そもそもつわりであまり飲む気がしない。

そんなわけで、職場の皆様には3ヶ月入ってすぐくらいに妊娠のご報告をすることに。
いろいろお気遣いいただけたので随分精神的に助かりました。が、仕事量は全く変えてもらえないのが現実……とほほ。
やはり職場にとって、妊婦はお荷物でしかないんだなあと実感しました。
これ以上は愚痴になるのでやめておきましょう(苦笑)。


つわりは横ばいです。よくなりもせず、悪化する一方ということもなく。ただ、寝ている時以外ずっと胃腸炎を起こした時のような気分の悪さが続く、というのは思ったより消耗するものだと思いました。
食事の準備が一番辛いので、出来ない日は旦那に買ってきてもらったり、近くの定食屋に食べに行ったり。
食べやすいものは、唐揚げや、たこ焼き、お好み焼きといった味の濃いもの。あとはみかんゼリーは食べやすかったです。
仕事中にお腹がすかないように、常に携帯していたのはビスコの小袋、それから蒟蒻ゼリー。トイレ休憩時に隠れて詰め込んでいました。


そして、はい、母子手帳ゲットしました。
近くの保健所に行って、所定の用紙に決められたあれこれを書き込むと、保健師さんから母子手帳&様々な妊娠出産ガイドのようなもの、あと妊娠してますマークのストラップをいただきました。
妊娠出産について困った時の連絡先や、気をつける事、母子手帳の中身の説明などなどを丁寧に教えてくださいました。
ありがたいことです。こうした、行政がバックアップしますよ、という姿勢を見せてくれることは、初めての妊娠出産に望む身としては心強く感じました。
そしてなによりありがたい、妊婦健診無料券。
私の住んでいる県は、日本でも一番無料の回数が多いようです。通常妊娠については健康保険がきかないので、これは非常に助かります。

さて、そんな母子手帳と無料券をもって、初めての妊婦健診。
毎回血圧、体重、尿検査、腹位、子宮底長、エコー検査をしていくようです。
妊婦健診とは言いましても、まだ経腹エコーが可能な週数ではないので、もちろん経膣エコーです。

毎回ですが、この瞬間が恐怖です。
前回の流産時に、心臓が動いていないという画像は、知らず知らずにトラウマとして焼き付いているようで、あの時のひんやりとした感覚が蘇ってくるのです。
しかし、これをしなければ、胎芽が元気かどうかもわからないので我慢しなくてはいけません。
幸い、動く心臓が見えました。
前より大きくなった胎芽。よかった。順調のようです。
前回が8週で稽留流産でしたので、そこの壁を越えることができました。


しかし、この後に思わぬ伏兵が(こんなんばっかだなー)
というわけでその2に続きます。

2013年9月2日月曜日

つわりスタートと心拍確認と 妊娠2ヶ月のまとめ話(妊娠4〜7週)その2

前回の診察で不育症の可能性を指摘され、妊娠5週からバファリンを飲み始めました。
飲み始めた翌日から、一気に食欲不振が……orz
つわりか? アスピリンによる胃粘膜障害か? 合わせ技か?
はっきりしないのですが、とにかく吐き気というわけではないけれど、胃がムカムカして何も食べたくない……!

そんなわけで、数日、わずかな食事とスポーツ飲料で凌ぎました。
しかしよくならない。
むしろどんどん吐き気が酷くなっていく。
これはやばい、吐きづわりってやつか……

と思ったのですが、旦那が

「HALは、食べづわりになった方がいいよ。そっちの方が絶対にいい。そうしよう」

と、とんでもないことを言い出しました。
そんなこと言われて、つわりの方向性が変えれるなら苦労はせんわい! と思ったのです。
が、確かにその通りです。私は元々食が細く、やや痩せ形。食べづわりになってくれた方が絶対にいい。

というわけで、旦那が食べれそうなもんならなんでも買ってきてくれると言い出したので、言葉に甘えて考えてみました。
……唐揚げならいけそうな気がする。
そして買ってきてもらって、無理矢理食べました。
すると、若干、気持ち悪いのがマシに。
恐らく、食べる事で腸管蠕動が促されて、吐き気が軽くなったのでしょう。なるほど、これなら食べづわりになれるかも……!

というわけで、それからは食べれそうな固形物をなんでもいいから、お腹がすく前にちょこちょこと食べるようにしました。
食欲はまったくありませんし、吐き気はずっとあるのですが、なんとかほとんど吐かずに経過しました。殆ど食べなかった5週目最初の数日が一番苦しかった……
今考えると、旦那のむちゃくちゃな提案のおかげで、つわりの時期を乗り越えた気がします。
ただ、やはり匂いには敏感になって、大好きだった刺身や、ベーカリーのいい香りは完全にアウト。スーパーでの買い物はマスクをして、鮮魚コーナーでは息を止めてました。


そんな感じでなんとかしのぎつつ、やっと次の診察の日に。
妊娠7週1日あたり(多分)。なんとか心拍が見えるといいのですが……
前回と同じ女の先生です。問診後、診察台へ。エコーの画面がうつります。
ぽっかりと黒く丸い胎嚢がうつり……ましたが、胎児が……見えない……
先生は無言でエコーを縦に横にと操作してます。

……あ!
いた!
胎嚢の隅っこに、へばりつくようにして、胎芽が……ありました!

もうね、死にそうな気持ちでした。今回もだめかと。そうか、枯死卵だったか、と。
更にその胎芽を拡大して見ていると……

動いてた!
動いてました、心臓とおぼしきなにかが、ぴょこぴょこと瞬いてましたとも。

「これですね。時間がかかってすいません……心拍確認ですね」
いえいえ、とんでもないです。ちょっと泣きそうでしたが大丈夫ですとも。


内診が終わって、再度問診室へ。

「心拍確認できました。胎芽から考えて、今が7週4日とします。出産予定日が○月○日ですね。次の診察は2週間後になりますが、その時までに保健所で母子手帳をもらってきてください。次回から妊婦健診になりますのでね」

え、もう?
前回も同じ時期に心拍確認したのですが、「次の時に出産予定日を決めましょう」といわれ、予約の診察までに流産確定したのですが……もし母子手帳もらった上に流産したら、形に残ってショックを受けそうで怖い……
……と思ったのですが……
でもなんだか、母子手帳もらってきてくださいと言われると、なんとなく「この子は大丈夫だよ」と言われているような気持ちになりまして。
前回と何が違うかわからないし、単純に診察した先生が違うからそう言っただけなのかもしれないのです。でもなんだか、先生の無言の気遣いのように思えて、嬉しかったのです。
なので、素直にわかりました、と頷くことができました。

「バファリンの飲み心地はどうですか?」
「気分は悪いですが、続けられそうです」
「そうですか、それはすいません」


すまなくないですよ、先生。お気遣いありがとうございます。
飲もうが飲むまいが、多分吐き気はするんで頑張ります。

2013年9月1日日曜日

えっ、不育症?! 妊娠2ヶ月のまとめ話(妊娠4〜7週)その1

生理予定日になったわけですが、生理は来ない。というわけで、もう我慢できず、フライング検査をすることに。幸い、前回の妊娠した時の余りが1本あったので、自宅で検査しました(妊娠4週0日)。

くっきり陽性。
あれでできたかー。というのが感想。タイミングは全くあってなかったから、旦那側のが長生きだったんだろうなあ。1週間ほど寿命はあるというけど、死にかけで頑張って受精したんだろうなあ。
ちょうど日曜日の朝で、眠っていた旦那を叩き起こし「ダブルチェックして!」と妊娠検査薬をつきつけました。今考えると何故寝起きに検査しようと思ったのか……

「おお」
「おお」
「いや、まだ化学的流産とかもあるしね、外妊(子宮外妊娠)の可能性もあるしね。どうせ産婦人科に今行っても意味ないしね」

とまあ、前回のことがあるので、素直に喜べない二人でした。

「えーと、何週くらいに行けばいいんだっけ」
 「……最低一週間は待たないと……それでも、胎嚢が見えるだけだと思う。心拍確認するなら……二週間以上待った方がいいかも」

というわけで、どうせなら胎児心拍がはっきりわかる頃に行こうかと思っていたのですが、考えたら子宮外妊娠の可能性もあるわけで。そうなったら、早くわからないと母体が危険なことになります。これは避けたい。そのためには、子宮内に胎嚢があることを確認しておきたい。
そんなわけで、やはり妊娠5週に入ったところで行くことにしました。

今回は女性の先生でした。流産の経過観察中に一回だけ診察してもらったころがある先生で、穏やかで丁寧な先生です。私のかかっている産婦人科では唯一の女性ドクター。
問診後、いざ内診室の診察台へ。数ヶ月ご無沙汰だったので、久々の感覚です。やはりあまり嬉しいものではないですが、経膣エコーをしてもらうためにはどうしようもないですね。

「見えますか? 子宮内に胎嚢がありますね……赤ちゃんは……」

頑張って縦に横にと探してくれますが、まあ当然見えもせず。というか、今回は卵黄嚢も見当たりません。

「見えないですね」

すいません、もうちょっと後で来いよって話なんですが、外妊だけ確認したかったのです。
他、卵巣腫れてないかのチェックをして、終了。


改めて問診室へ。

「基礎体温とエコーから考えて、妊娠5週1日あたりと思います。次は2週間後に来てもらったら、胎児と心拍が確認できるかなと思います」

とまあ、概ね予想通りの話があったあとに、ぱらぱらとカルテをめくりながら難しい顔をする先生。

「前回、不育症の検査をされてるんですが……」

流産時に不妊症を専門にされている先生にかかったので、念のためにと検査をいくつかしていただいてました。後日、院長先生に伺ったところ、特に問題ないですね、という話だったのですが。

「これは、医師同士の意見を統一しておく必要があるのですが、今のところきちんとしたコンセンサスがなくてですね」

と前置きされたあとに、思いがけない話が。

「プロテインSの値が、若干、低いです。もちろん、正常範囲なのですが……これで不育症の治療をするかどうかというのは微妙なところです。○先生(件の不妊症の先生)なら、厳しめに判定をすると思うので治療を勧めるかと思います」

不育症!

ここにきて不育症の疑いですか!

「治療と言いましても、この値ですし……妊娠16週まで少量アスピリンを飲んでもらうやり方ですね。小児用バファリンをお出しします。保険は効きませんが、バファリンは単価が安いので、高額にはなりません。胎児奇形については概ね否定的ですが、若干腹壁破裂の確立があがる、という報告はあります。再検してみて、その結果を見てからでもいいかと思いますが」

ややこしい解説は省きますが、要するに微小な血栓ができやすい傾向にあり、それが胎盤でひっかかると妊娠が維持出来ずに流産の可能性があがる状態にあるのが、私の不育症(疑い)の原因。
これを防ぐために、少量アスピリン療法というものを行います。アスピリンは有名な「バファリン」の成分の一つです。これは解熱鎮痛作用を持つのですが、実は抗血小板作用と言いまして、血液を固まりにくくする作用も持っています。大量に使う必要はないので、普段頭痛などに使う量よりずっと少ない量を用いることで、この抗血小板作用を機能させて、血栓ができにくくするんですね。中高年で使っている方をよく見かけるかと思います。心筋梗塞や脳梗塞の再発を防いだりするのに用いることが多いです。

しかし、はっきりした異常値でもなく、用いるべきか否か……は、専門である産婦人科の先生に聞くしかないので、尋ねる事に。

「先生の経験で構わないのですが、このくらいの値でアスピリンを用いる意義はどのくらいあると思われますか?」
「うーん……難しいところです。多分医者によって意見はわかれますが……まあ、おまじない程度と思ってもらった方が」

大層正直な先生で助かります。
おまじない、おまじないか……
悩みましたが、とりあえず検査をもう一度やりなおし、かつ、私は薬を飲む事に決めました。
おまじないだとしても、もし今回流産した時に「ああ、薬を飲んでいたら……」という後悔をしたくなかった、というのが決断の理由です。

「ただ、つわりの辛い時期に飲んでもらうことになるので、とりあえず次回の診察の時に飲めそうかどうか教えてもらっていいですか?」

と、処方時に確認されました。少量であれ、アスピリンなどのNSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛剤系の薬物は、非常に胃を荒らします。胃潰瘍などを作る場合もあり、妊娠時でなければ胃薬をセットで出すことが多いものですが……やはり胎児への影響を考えると、できれば飲みたくないところ。アスピリンだけを処方してもらうことになりました。
ちなみに先生は小児用とおっしゃってましたが、出されたのはバファリン81mgという、普通の抗血小板薬でした。
中には、こういう話を聞いて、市販のバファリンを砕いて飲む方がいらっしゃるようですが、やめておいた方が無難です。というのも、バファリンはかなり製剤バリエーションがありまして、成分はアスピリンではなかったり、そもそもいくつか薬物の合剤であることが多いです。……飲んでも胎児に影響はないものが多いと思いますが、「流産予防に」と飲んでも意味はない可能性がありますので、自己判断せずにかかりつけの産婦人科医にご相談ください(古くからある薬なので、薬価はかなり安いです。市販のもので済ますよりも、多分安くつくのではないかと……)。


そんなわけで、私の妊娠は、若干の波乱含みでスタートしたのでした。(その2へ続く)

2013年8月1日木曜日

妊娠1ヶ月のまとめ話(妊娠0〜3週)

7月になり、ようやく避妊期間が終了しました。
というのも、前回の流産から生理三回見送る&風疹ワクチン後3ヶ月避妊というコンボでこんなに解禁が遅くなりまして……改めて、妊娠待ちの方は早めの風疹ワクチンをお勧めします。

子作り解禁後、とりあえず開始したのは、葉酸サプリの摂取です。
妊娠したタイミングで、十分な濃度の葉酸が私の体内にないと意味がないわけで、こればかりは妊娠がわかる前から飲むしかないですね。
……しかしこれ、妊活中はずっと続けなきゃいかんのかな、サプリ代だけで結構かかるな、というのが正直なところです。

ところが、いざ解禁したものの、旦那が夏風邪をもらってきてダウン、さらに私にうつってダウン……

2013年6月27日木曜日

妊娠と風疹 風疹は本当に流行しているのか?

現在、日本全国で風疹が流行しています。
その割にはあまりかかっている人に出会わない、だから実際にはやってないんじゃないかという人もいるんじゃないかと思います。これは大きな間違いです。
というのも、風疹に関しては多くの人がワクチンを接種しているため、それなりの免疫を持っている人が多いのです。このため、少しくらいウイルスがとんだとしても、実際に罹患する人はほとんどいないわけで、実際、私のすんでいる県などでは年間通して0人(誰も罹患してない)ということもあるくらいなのです。
実際、今年に入ってからの風疹罹患患者は11489名(6月現在)です。
これを少ないとみるか、多いとみるか。
私はとても多いと思っています。先ほどの理論で話を進めると、まず広い範囲にウイルスが蔓延しており、免疫をもっていない人がウイルスに接触して感染しているもの、さらにはほんの少しのウイルスが飛んでいる程度ならかからない人(十分な免疫をもっていない人)もかかるくらい、沢山のウイルスが飛んでいることを示唆していると思います。


ネットをちらちら見ると、風疹は流行ってない、あれは製薬会社の陰謀だ、風疹ワクチンが余っているからそれを使いたくて流行っていると言っているだけだ、そんな話を見かけました。
これは、よくない風聞です。こんな話に惑わされてワクチン接種をためらう人がいるというのは、非常に危険。
特に性活動期にある男性のワクチン接種率が低いのが問題でして、女性は自分が妊娠した時に困ることを承知しているので自主的にワクチン接種している可能性が高いのですが、男性は他人事と思っている方が多いのか、場合によっては「妊娠してる妻がいるんだけど、俺はワクチンとかって打った方がいいんですか」なんて質問されたりします。

私は思うのです。
ワクチンの是非については問いません(私自身は、製薬会社のしがらみとかはないと信じていますが)。
ただ、そのような情報に流されて、あなたがワクチンを打たなかった時、その時にもしあなたが妊娠をしたら。
あなたの大切な家族や友人が妊娠をしたら。
その時に風疹になってからでは、もう遅いと思うのです。
その時にどんなに後悔しても、風疹にかかったが故に、その子供を産むか産まないかの選択を迫られるのです。産んだとしても、その子どもの一生に関わる重大な問題を抱えさせることになるかもしれないのです。
それは、人一人の命に関わることなのです。

2013年4月13日土曜日

つわりの重い・軽いは胎児が元気な証拠? 稽留流産経験と共に考える

つわりの重い軽いは、個人差が非常にあります。つわりが重いのは胎児が元気な証拠……という方もいますが、これはつわりが重い方を慰める言葉くらいに思っておいた方がよいです。
つわりは50〜80%の人に起こると言われています。
つまり、半数くらいの人は感じない可能性があるのです。
なので、「自分はつわりがないから、赤ちゃんが元気じゃないんじゃないか……」と悩む必要はありません。

ただし、つわりがあること=胎児が元気である証拠ではありませんが、逆につわりが急になくなることは、場合によって流産の兆候であることがあります。
あまり週数が進んでいないのに突然つわりがよくなった場合は、一度かかりつけの産婦人科に相談するといいかと思います。