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2013年10月17日木曜日

妊娠とインフルエンザワクチン

 さて、妊娠期間というのは、一年とは申しませんがかなり長い期間です。そうすると、大体の妊婦さんはインフルエンザ流行シーズンを過ごす事になります。
 すると、誰でも悩むことになるのが「薬も気軽に飲みにくいのに、インフルエンザワクチンを打ってもいいの?」ということです。

 医学的にどうかという結論から言いますと、2013年現在の見解では、妊娠全期間を通してインフルエンザワクチンをうつことは推奨されている、ということです。

2013年10月2日水曜日

今度は尿タンパク2+ 妊娠3ヶ月のまとめ話(妊娠8〜12週)その2

さて、診察が終わって、問診室へ。
いつもの女の先生が、開口一番。

「尿にタンパクが出る人ですか?」
「いえ、出ません……え? 出てますか」
「そうなんです。2+ですね」

予想外の方向からの新たな刺客の到来です。
尿タンパク。
そりゃあもう少し週数が進めば妊娠高血圧症候群などに伴うもので、見られることがあるのはわかってますが、今の時点の尿タンパクとなると、これは元々の腎機能障害を疑う必要があるではないですか。
腎機能というのは、非常に大切です。
場合によっては、妊娠自体を諦める必要も出てくるかも……

「とりあえず今日、尿タンパクを定量に出します。それから考えましょう」
「はい……」
「他に、いくつか妊婦健診で定められたいろいろな血液検査をしますね」
「はい……」

さすがに元気がなくなる私。
そういや、以前から腎機能障害とまではいかないのですが、あまり検査値がよくないとは言われてきてましたよ……。ここにきて発症とか……。

しかし、悩んでも陽性が陰性になるわけでもないですね。
今回の結果がどうあれ、どちらにしろ再検することにはなるだろう……と思いまして、橋本病の方の受診日が数日後だったので、主治医の先生に相談することにしました。
この主治医の先生、ざっくり言うなら私の大先輩なのですが、内分泌だけでなく腎臓にも詳しいという心強い先生なのです(研修医の頃は、腎臓内科の先生だと思っていたくらい)。

「先生、実は前回の妊婦健診で尿タンパクが出たんです。なので、もう一度検査してもらってもいいですか?」
「おや、それは困ったね。いいよ、いくつか調べよう」

というわけで、あれこれ検査追加。血液と尿検査を行うことに。

後日、結果のお知らせ。
陰性でした。
定量でも検出限度以下。血液検査も問題なし。
あれー?

さらに、産婦人科で出した定量検査の結果も電話でお知らせがありました。

「それがですね、前回の結果なんですが……尿タンパクは出てませんでした」
「???」

不思議なこともあるもんです。定性で2+であれば、定量ではそれなりに検出されると踏んでいたのですが……

「実は、甲状腺の方でかかった病院でも尿検査をしてもらったんですが、そちらでも陰性でした」
「なんと、そうですか。それなら恐らく問題ないでしょう。次回また検査がありますので、確認しましょうね」

という話になりました。
というわけで、今回の尿タンパクは……なんだったんでしょうか。おりものが多くてそれが混ざったのか、脱水で濃縮尿だったか……いや、それだと定量検査で検出はされるはずだし……

「検体の取り違えじゃない?」

と、これは旦那の話。実際、そうかな、と思います。一番理屈の合う説明です。
まあ、そうだとすると、それはそれで医療機関としていかがなもんかと思うわけですが……


まあ、陰性ならいいです。次回検査を楽しみ(?)にしようと思います。

2013年10月1日火曜日

つわりと起立性低血圧と仕事 妊娠3ヶ月のまとめ話(妊娠8〜12週)その1

さて、私は緩やかながらも仕事をしてます。
ただ、前回の流産のこともあったし、できれば安定期に入るまでは職場には伝えたくない……とは思っていたのですが、無理。
気合いで働けはするのですが、やはり辛い。
つわりもきついのですが、それ以上に困ったのは、起立性低血圧でした。
起立性低血圧は、よく小学校で校長先生の話を聞いている時にぶっ倒れる女の子がいたと思うのですが、あの現象です。立ちくらみを起こしたことがある人は多いと思いますが、あれの酷いバージョンと思ってください。

元々血圧は高くないのですが、どうにも体を起こしているだけで(座位でも)目の前が暗く、白くなっていく……。
これが診察中に起こると、もうどうにもならず。

かといって、薬を飲むわけにもいかず(そもそも通常の起立性低血圧では薬も処方しないことがほとんど)、弾性ストッキングや弾性ソックスくらいしか予防策にないんですね(足に流れる血液を減らすだけでも効果があるので)。
カフェイン摂取も血圧をマイルドにあげるのでよいのですが、妊娠中だと摂りすぎることもできない。そもそもつわりであまり飲む気がしない。

そんなわけで、職場の皆様には3ヶ月入ってすぐくらいに妊娠のご報告をすることに。
いろいろお気遣いいただけたので随分精神的に助かりました。が、仕事量は全く変えてもらえないのが現実……とほほ。
やはり職場にとって、妊婦はお荷物でしかないんだなあと実感しました。
これ以上は愚痴になるのでやめておきましょう(苦笑)。


つわりは横ばいです。よくなりもせず、悪化する一方ということもなく。ただ、寝ている時以外ずっと胃腸炎を起こした時のような気分の悪さが続く、というのは思ったより消耗するものだと思いました。
食事の準備が一番辛いので、出来ない日は旦那に買ってきてもらったり、近くの定食屋に食べに行ったり。
食べやすいものは、唐揚げや、たこ焼き、お好み焼きといった味の濃いもの。あとはみかんゼリーは食べやすかったです。
仕事中にお腹がすかないように、常に携帯していたのはビスコの小袋、それから蒟蒻ゼリー。トイレ休憩時に隠れて詰め込んでいました。


そして、はい、母子手帳ゲットしました。
近くの保健所に行って、所定の用紙に決められたあれこれを書き込むと、保健師さんから母子手帳&様々な妊娠出産ガイドのようなもの、あと妊娠してますマークのストラップをいただきました。
妊娠出産について困った時の連絡先や、気をつける事、母子手帳の中身の説明などなどを丁寧に教えてくださいました。
ありがたいことです。こうした、行政がバックアップしますよ、という姿勢を見せてくれることは、初めての妊娠出産に望む身としては心強く感じました。
そしてなによりありがたい、妊婦健診無料券。
私の住んでいる県は、日本でも一番無料の回数が多いようです。通常妊娠については健康保険がきかないので、これは非常に助かります。

さて、そんな母子手帳と無料券をもって、初めての妊婦健診。
毎回血圧、体重、尿検査、腹位、子宮底長、エコー検査をしていくようです。
妊婦健診とは言いましても、まだ経腹エコーが可能な週数ではないので、もちろん経膣エコーです。

毎回ですが、この瞬間が恐怖です。
前回の流産時に、心臓が動いていないという画像は、知らず知らずにトラウマとして焼き付いているようで、あの時のひんやりとした感覚が蘇ってくるのです。
しかし、これをしなければ、胎芽が元気かどうかもわからないので我慢しなくてはいけません。
幸い、動く心臓が見えました。
前より大きくなった胎芽。よかった。順調のようです。
前回が8週で稽留流産でしたので、そこの壁を越えることができました。


しかし、この後に思わぬ伏兵が(こんなんばっかだなー)
というわけでその2に続きます。

2013年9月2日月曜日

つわりスタートと心拍確認と 妊娠2ヶ月のまとめ話(妊娠4〜7週)その2

前回の診察で不育症の可能性を指摘され、妊娠5週からバファリンを飲み始めました。
飲み始めた翌日から、一気に食欲不振が……orz
つわりか? アスピリンによる胃粘膜障害か? 合わせ技か?
はっきりしないのですが、とにかく吐き気というわけではないけれど、胃がムカムカして何も食べたくない……!

そんなわけで、数日、わずかな食事とスポーツ飲料で凌ぎました。
しかしよくならない。
むしろどんどん吐き気が酷くなっていく。
これはやばい、吐きづわりってやつか……

と思ったのですが、旦那が

「HALは、食べづわりになった方がいいよ。そっちの方が絶対にいい。そうしよう」

と、とんでもないことを言い出しました。
そんなこと言われて、つわりの方向性が変えれるなら苦労はせんわい! と思ったのです。
が、確かにその通りです。私は元々食が細く、やや痩せ形。食べづわりになってくれた方が絶対にいい。

というわけで、旦那が食べれそうなもんならなんでも買ってきてくれると言い出したので、言葉に甘えて考えてみました。
……唐揚げならいけそうな気がする。
そして買ってきてもらって、無理矢理食べました。
すると、若干、気持ち悪いのがマシに。
恐らく、食べる事で腸管蠕動が促されて、吐き気が軽くなったのでしょう。なるほど、これなら食べづわりになれるかも……!

というわけで、それからは食べれそうな固形物をなんでもいいから、お腹がすく前にちょこちょこと食べるようにしました。
食欲はまったくありませんし、吐き気はずっとあるのですが、なんとかほとんど吐かずに経過しました。殆ど食べなかった5週目最初の数日が一番苦しかった……
今考えると、旦那のむちゃくちゃな提案のおかげで、つわりの時期を乗り越えた気がします。
ただ、やはり匂いには敏感になって、大好きだった刺身や、ベーカリーのいい香りは完全にアウト。スーパーでの買い物はマスクをして、鮮魚コーナーでは息を止めてました。


そんな感じでなんとかしのぎつつ、やっと次の診察の日に。
妊娠7週1日あたり(多分)。なんとか心拍が見えるといいのですが……
前回と同じ女の先生です。問診後、診察台へ。エコーの画面がうつります。
ぽっかりと黒く丸い胎嚢がうつり……ましたが、胎児が……見えない……
先生は無言でエコーを縦に横にと操作してます。

……あ!
いた!
胎嚢の隅っこに、へばりつくようにして、胎芽が……ありました!

もうね、死にそうな気持ちでした。今回もだめかと。そうか、枯死卵だったか、と。
更にその胎芽を拡大して見ていると……

動いてた!
動いてました、心臓とおぼしきなにかが、ぴょこぴょこと瞬いてましたとも。

「これですね。時間がかかってすいません……心拍確認ですね」
いえいえ、とんでもないです。ちょっと泣きそうでしたが大丈夫ですとも。


内診が終わって、再度問診室へ。

「心拍確認できました。胎芽から考えて、今が7週4日とします。出産予定日が○月○日ですね。次の診察は2週間後になりますが、その時までに保健所で母子手帳をもらってきてください。次回から妊婦健診になりますのでね」

え、もう?
前回も同じ時期に心拍確認したのですが、「次の時に出産予定日を決めましょう」といわれ、予約の診察までに流産確定したのですが……もし母子手帳もらった上に流産したら、形に残ってショックを受けそうで怖い……
……と思ったのですが……
でもなんだか、母子手帳もらってきてくださいと言われると、なんとなく「この子は大丈夫だよ」と言われているような気持ちになりまして。
前回と何が違うかわからないし、単純に診察した先生が違うからそう言っただけなのかもしれないのです。でもなんだか、先生の無言の気遣いのように思えて、嬉しかったのです。
なので、素直にわかりました、と頷くことができました。

「バファリンの飲み心地はどうですか?」
「気分は悪いですが、続けられそうです」
「そうですか、それはすいません」


すまなくないですよ、先生。お気遣いありがとうございます。
飲もうが飲むまいが、多分吐き気はするんで頑張ります。

2013年9月1日日曜日

えっ、不育症?! 妊娠2ヶ月のまとめ話(妊娠4〜7週)その1

生理予定日になったわけですが、生理は来ない。というわけで、もう我慢できず、フライング検査をすることに。幸い、前回の妊娠した時の余りが1本あったので、自宅で検査しました(妊娠4週0日)。

くっきり陽性。
あれでできたかー。というのが感想。タイミングは全くあってなかったから、旦那側のが長生きだったんだろうなあ。1週間ほど寿命はあるというけど、死にかけで頑張って受精したんだろうなあ。
ちょうど日曜日の朝で、眠っていた旦那を叩き起こし「ダブルチェックして!」と妊娠検査薬をつきつけました。今考えると何故寝起きに検査しようと思ったのか……

「おお」
「おお」
「いや、まだ化学的流産とかもあるしね、外妊(子宮外妊娠)の可能性もあるしね。どうせ産婦人科に今行っても意味ないしね」

とまあ、前回のことがあるので、素直に喜べない二人でした。

「えーと、何週くらいに行けばいいんだっけ」
 「……最低一週間は待たないと……それでも、胎嚢が見えるだけだと思う。心拍確認するなら……二週間以上待った方がいいかも」

というわけで、どうせなら胎児心拍がはっきりわかる頃に行こうかと思っていたのですが、考えたら子宮外妊娠の可能性もあるわけで。そうなったら、早くわからないと母体が危険なことになります。これは避けたい。そのためには、子宮内に胎嚢があることを確認しておきたい。
そんなわけで、やはり妊娠5週に入ったところで行くことにしました。

今回は女性の先生でした。流産の経過観察中に一回だけ診察してもらったころがある先生で、穏やかで丁寧な先生です。私のかかっている産婦人科では唯一の女性ドクター。
問診後、いざ内診室の診察台へ。数ヶ月ご無沙汰だったので、久々の感覚です。やはりあまり嬉しいものではないですが、経膣エコーをしてもらうためにはどうしようもないですね。

「見えますか? 子宮内に胎嚢がありますね……赤ちゃんは……」

頑張って縦に横にと探してくれますが、まあ当然見えもせず。というか、今回は卵黄嚢も見当たりません。

「見えないですね」

すいません、もうちょっと後で来いよって話なんですが、外妊だけ確認したかったのです。
他、卵巣腫れてないかのチェックをして、終了。


改めて問診室へ。

「基礎体温とエコーから考えて、妊娠5週1日あたりと思います。次は2週間後に来てもらったら、胎児と心拍が確認できるかなと思います」

とまあ、概ね予想通りの話があったあとに、ぱらぱらとカルテをめくりながら難しい顔をする先生。

「前回、不育症の検査をされてるんですが……」

流産時に不妊症を専門にされている先生にかかったので、念のためにと検査をいくつかしていただいてました。後日、院長先生に伺ったところ、特に問題ないですね、という話だったのですが。

「これは、医師同士の意見を統一しておく必要があるのですが、今のところきちんとしたコンセンサスがなくてですね」

と前置きされたあとに、思いがけない話が。

「プロテインSの値が、若干、低いです。もちろん、正常範囲なのですが……これで不育症の治療をするかどうかというのは微妙なところです。○先生(件の不妊症の先生)なら、厳しめに判定をすると思うので治療を勧めるかと思います」

不育症!

ここにきて不育症の疑いですか!

「治療と言いましても、この値ですし……妊娠16週まで少量アスピリンを飲んでもらうやり方ですね。小児用バファリンをお出しします。保険は効きませんが、バファリンは単価が安いので、高額にはなりません。胎児奇形については概ね否定的ですが、若干腹壁破裂の確立があがる、という報告はあります。再検してみて、その結果を見てからでもいいかと思いますが」

ややこしい解説は省きますが、要するに微小な血栓ができやすい傾向にあり、それが胎盤でひっかかると妊娠が維持出来ずに流産の可能性があがる状態にあるのが、私の不育症(疑い)の原因。
これを防ぐために、少量アスピリン療法というものを行います。アスピリンは有名な「バファリン」の成分の一つです。これは解熱鎮痛作用を持つのですが、実は抗血小板作用と言いまして、血液を固まりにくくする作用も持っています。大量に使う必要はないので、普段頭痛などに使う量よりずっと少ない量を用いることで、この抗血小板作用を機能させて、血栓ができにくくするんですね。中高年で使っている方をよく見かけるかと思います。心筋梗塞や脳梗塞の再発を防いだりするのに用いることが多いです。

しかし、はっきりした異常値でもなく、用いるべきか否か……は、専門である産婦人科の先生に聞くしかないので、尋ねる事に。

「先生の経験で構わないのですが、このくらいの値でアスピリンを用いる意義はどのくらいあると思われますか?」
「うーん……難しいところです。多分医者によって意見はわかれますが……まあ、おまじない程度と思ってもらった方が」

大層正直な先生で助かります。
おまじない、おまじないか……
悩みましたが、とりあえず検査をもう一度やりなおし、かつ、私は薬を飲む事に決めました。
おまじないだとしても、もし今回流産した時に「ああ、薬を飲んでいたら……」という後悔をしたくなかった、というのが決断の理由です。

「ただ、つわりの辛い時期に飲んでもらうことになるので、とりあえず次回の診察の時に飲めそうかどうか教えてもらっていいですか?」

と、処方時に確認されました。少量であれ、アスピリンなどのNSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛剤系の薬物は、非常に胃を荒らします。胃潰瘍などを作る場合もあり、妊娠時でなければ胃薬をセットで出すことが多いものですが……やはり胎児への影響を考えると、できれば飲みたくないところ。アスピリンだけを処方してもらうことになりました。
ちなみに先生は小児用とおっしゃってましたが、出されたのはバファリン81mgという、普通の抗血小板薬でした。
中には、こういう話を聞いて、市販のバファリンを砕いて飲む方がいらっしゃるようですが、やめておいた方が無難です。というのも、バファリンはかなり製剤バリエーションがありまして、成分はアスピリンではなかったり、そもそもいくつか薬物の合剤であることが多いです。……飲んでも胎児に影響はないものが多いと思いますが、「流産予防に」と飲んでも意味はない可能性がありますので、自己判断せずにかかりつけの産婦人科医にご相談ください(古くからある薬なので、薬価はかなり安いです。市販のもので済ますよりも、多分安くつくのではないかと……)。


そんなわけで、私の妊娠は、若干の波乱含みでスタートしたのでした。(その2へ続く)