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前回の赤すぐに続いての独断と偏見でレビューシリーズ第2弾。
今回は王道、たまごクラブです。
立ち読みしたらめまいがする内容が満載だったので、レビューするか悩んだのですが、twitterで「読んでみたい」との声がありましたので、意を決して購入しました。
ところで、電子書籍版が出てるんですね。おまけが冊子なので、今回のは買うなら電子書籍でよかったかも(少し安いし)
前回と同様、前置きとして、批判をするのは簡単で、実際になにかを作り上げるのはとても大変な事です。あくまでここに書いた事は、私の独断と偏見によるものであると申し上げておきます。
しかし、まともな記事ととんでもない記事が同レベルで掲載されているので、本当に読むの怖いし、正直お勧めする気にならない。読むなら、是非下記のレビューも一緒に読んでください。
記事自体は、赤すぐの方が正直マシだったかも(あくまで今回の号のみの比較ですが)。
ドクターが監修しているものは、大体まともと言いたいが怪しいものも……(詳細は下記のさかごの記事を参照)
妊娠中の迷ったことランキングと、帝王切開、会陰切開について興味がある方にはおすすめします。特に迷ったことランキングのQ&Aは、よくできた記事と思います。
読むと発狂しそうなくらい内容が細かい。
二重丸のものは買ってて問題ないと思うが、はっきり言っていらないものに丸がついてる。
なんでこんなもんに丸がついているんだろう……と思って後半を見るとよくわかります。ああ、宣伝しないといけないから、丸をつけたんですねえ……。
「育児グッズお悩み相談室」と「新米ママに役立つグッズをリサーチ!」の項目を見ればわかりますが、要するに、そういうことです。
というわけで、参考にするならせいぜい二重丸のものだけにする事をおすすめします。
あまりに癒着というか、商品を売るためのガイドなんだなと思って読んだ方がいいかと思います。
とりあえず、アルコール消毒薬を使うより、まずは手を洗え。「帰ったらまずは玄関でまず手を消毒する習慣」ってなんやねん。
血液サラサラ、血液の巡りのいい体、老廃物を出す、血液ドロドロ、添加物が心配、排毒料理、ガチガチおっぱい(乳房)に母乳がよくでるふわふわおっぱい(乳房)……
まあもう、よくここまで集めたなというパワーワード満載です。
アーユルヴェーダは、現代医学を学んだ私にとって全くの管轄外なので、これのよしあしを言いたくはないですが、これだけ根拠なく妊婦さんの不安をあおるこの記事は、読んでほしくないと思います。
アーユルヴェーダについて興味のある方はこちらのサイトをご覧ください。
アーユルヴェーダ療法 | 海外の情報 | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/03.html
厚労省がまとめているサイトで、代替医療にも中立的な意見を書いています。
で、そこから引用させていただきますと
ということで。
会陰切開については是非知っておいて欲しいと思いますし、これは一度読んでおいてよいのではないかと。キューピーちゃんの人形と風船(?)がまた絶妙なシュールさでよい。
ただ、会陰マッサージに使うオイルについては……どうやら商品紹介をしたいようなので、ここについてはコメントを差し控えさせていただこうかと思います。気になる方は、お産をする施設の助産師さんなどに相談するとよいかと思います。
体を冷やさない、白いもの甘いものは控えめに、赤ちゃんに優しく語りかけ、おきゅうで体を温める……おいおいおいおい。
医師の監修が入ってるんですが、多分監修しているのは医学的な部分のページだけなんだと思います。具体的には1ページ目と5ページ目。そこはまともです。
他のページを参考にするより、もしさかごと言われて心配な人は、まず主治医にご相談の上、さかご体操などを習ってください。(ん? そういえばさかご体操について一切書かれてないな……)
ちなみに私も健診のたびに、さかご(骨盤位)になったり、頭位になったりしてました。気にするのは後期からで十分ですし、頑張るべきはこの記事を読む事ではなく、きちんと今後とできる方法について、主治医や助産師さんと話し合う事だと思いますよ。
他は、半分は広告ページ、残りは体験談など。
体験談については「へー、そんなこともあるのね」くらいで読むのはいいんじゃないかと思います。妊娠経過は人それぞれなので、参考にしすぎるのも考えものですが。
記事の様に見えても、商品広告がくっついているものは眉唾と考えてください。商品を売りたいだけです。
もちろん、それで買う分には構わないと思いますが、個人的に「赤ちゃんや妊婦さんでも安全・安心」という類のものについては、話半分に読むようにしています。
誰それに安全とか安心と書いてあるという事は、つまり「他のものは危険」と読めるんですね。更に言うと、別に他の商品も安全で危険ではないのに、改めて「この商品は安全です!」と書く事で誤認を狙っている事もあります。こういう不安を煽る広告はあまり信用できません。
赤すぐと違って、PRの記載がないので、普通の記事との見分けがつきにくい広告がいくつもあります。
「あれ?」と思ったら、目次を見てください。目次で「INFORMATION」と書かれているところのページはPR記事(もしくは自社PR記事)です。
全体に、広告ページに関しては、まあお母さんたちをこんなに脅していいのかね、というくらいひどいものもあるので、話半分にどうぞ。
医師監修のものは概ね大丈夫(ただしさかごの話は、1ページ目と5ページ目だけ参考にしてください)。
ほぼフルカラーでこのページ数なら、値段としては妥当かなあ。でも広告これだけついてこの値段か……。
値段チェックしたら、電子書籍は500円のワンコインなんですね。今回のは付録がただの冊子なので、買うなら電子書籍をオススメします。私は紙書籍を買ってしまったからなあ……
正直、この数冊分のお金をかけて、まともな出産本を買った方がマシだろうと思います。(おすすめの本が見つかったら紹介します……)
なにかの参考になれば幸いです。
他の雑誌もレビューしてみました。
赤すぐ2017年5月号を独断と偏見でレビューしてみた
今回は王道、たまごクラブです。
たまごクラブ 2017年6月号 [雑誌] ベネッセコーポレーション 2017-05-15
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立ち読みしたらめまいがする内容が満載だったので、レビューするか悩んだのですが、twitterで「読んでみたい」との声がありましたので、意を決して購入しました。
ところで、電子書籍版が出てるんですね。おまけが冊子なので、今回のは買うなら電子書籍でよかったかも(少し安いし)
前回と同様、前置きとして、批判をするのは簡単で、実際になにかを作り上げるのはとても大変な事です。あくまでここに書いた事は、私の独断と偏見によるものであると申し上げておきます。
最初に総評から
広告多量、ただし赤すぐよりは通販度合いが低い分、妊娠雑誌としての体をなしている。しかし、まともな記事ととんでもない記事が同レベルで掲載されているので、本当に読むの怖いし、正直お勧めする気にならない。読むなら、是非下記のレビューも一緒に読んでください。
記事自体は、赤すぐの方が正直マシだったかも(あくまで今回の号のみの比較ですが)。
ドクターが監修しているものは、大体まともと言いたいが怪しいものも……(詳細は下記のさかごの記事を参照)
妊娠中の迷ったことランキングと、帝王切開、会陰切開について興味がある方にはおすすめします。特に迷ったことランキングのQ&Aは、よくできた記事と思います。
付録「出産準備・育児グッズ これが必要! 完全ガイド」の感想
先に付録から。読むと発狂しそうなくらい内容が細かい。
二重丸のものは買ってて問題ないと思うが、はっきり言っていらないものに丸がついてる。
なんでこんなもんに丸がついているんだろう……と思って後半を見るとよくわかります。ああ、宣伝しないといけないから、丸をつけたんですねえ……。
「育児グッズお悩み相談室」と「新米ママに役立つグッズをリサーチ!」の項目を見ればわかりますが、要するに、そういうことです。
というわけで、参考にするならせいぜい二重丸のものだけにする事をおすすめします。
あまりに癒着というか、商品を売るためのガイドなんだなと思って読んだ方がいいかと思います。
とりあえず、アルコール消毒薬を使うより、まずは手を洗え。「帰ったらまずは玄関でまず手を消毒する習慣」ってなんやねん。
「安産出来る」&「母乳たっぷり」体質になりたい!
これ、もう読まないで欲しい。血液サラサラ、血液の巡りのいい体、老廃物を出す、血液ドロドロ、添加物が心配、排毒料理、ガチガチおっぱい(乳房)に母乳がよくでるふわふわおっぱい(乳房)……
まあもう、よくここまで集めたなというパワーワード満載です。
アーユルヴェーダは、現代医学を学んだ私にとって全くの管轄外なので、これのよしあしを言いたくはないですが、これだけ根拠なく妊婦さんの不安をあおるこの記事は、読んでほしくないと思います。
アーユルヴェーダについて興味のある方はこちらのサイトをご覧ください。
アーユルヴェーダ療法 | 海外の情報 | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
http://www.ejim.ncgg.go.jp/public/overseas/c02/03.html
厚労省がまとめているサイトで、代替医療にも中立的な意見を書いています。
で、そこから引用させていただきますと
「アーユルヴェーダ薬には毒性がある可能性があります。アーユルヴェーダ薬で使用される原料の多くは、比較対照臨床試験で安全性が検討されていません。」
「アーユルヴェーダ療法で使われるマッサージ、特殊な食事療法、浄化法といった治療法でも副作用が生じる可能性があります。連携のとれた安全な治療を受けるために、利用しているアーユルヴェーダ製品や療法、あるいはその他の補完療法について、すべてのかかりつけの医療スタッフに伝えることが重要です。」
「妊娠中あるいは授乳中の女性、または、小児へのアーユルヴェーダ治療の利用を考えている人は、あなたもしくはあなたの子供の医療スタッフに相談すべきです。」
ということで。
妊娠中の食事・行動OK? NG? みんなが迷ったことランキングの感想
これは良い記事だと思います。産科医2人、助産師1人が回答しているので、少し「ん?」という回答があっても、総合的に妥当な答えになっています。
この雑誌で、この記事はおすすめできます。
ただ、旅行についてはもう少し、きちんと危険性も書いてほしかったなと思います。
全体的に無駄に不安を煽らない内容になっており、参考にしてもらて問題ないと思います。
妊娠の経過やお産の進み方によって、突然帝王切開になる事もありますので、流し読みしておくだけでも意味があると思います。
(帝王切開も立派なお産で、経膣分娩と同じかそれ以上にお母さんは頑張る事になります。
未だに帝王切開をしたお母さんに「楽でよかったね」なんて言う人がいるようですが、気にしないでください。知らないだけです。赤ちゃんを守るために、麻酔をしてお腹を切るなんて芸当、赤ちゃんを心から思うお母さんにしか出来ない事ですよ。)
この雑誌で、この記事はおすすめできます。
ただ、旅行についてはもう少し、きちんと危険性も書いてほしかったなと思います。
全体的に無駄に不安を煽らない内容になっており、参考にしてもらて問題ないと思います。
5分でわかる! 「帝王切開の流れ」と「その後」
これも良記事です。妊娠の経過やお産の進み方によって、突然帝王切開になる事もありますので、流し読みしておくだけでも意味があると思います。
(帝王切開も立派なお産で、経膣分娩と同じかそれ以上にお母さんは頑張る事になります。
未だに帝王切開をしたお母さんに「楽でよかったね」なんて言う人がいるようですが、気にしないでください。知らないだけです。赤ちゃんを守るために、麻酔をしてお腹を切るなんて芸当、赤ちゃんを心から思うお母さんにしか出来ない事ですよ。)
「会陰切開」のすべてがわかる一問一答の感想
これもよい記事と思います。会陰切開についてはいろいろ思うところもありますが、施設によっては全例切るところもあります(私が出産した産婦人科は、初産は全例切開でした)。会陰切開については是非知っておいて欲しいと思いますし、これは一度読んでおいてよいのではないかと。キューピーちゃんの人形と風船(?)がまた絶妙なシュールさでよい。
ただ、会陰マッサージに使うオイルについては……どうやら商品紹介をしたいようなので、ここについてはコメントを差し控えさせていただこうかと思います。気になる方は、お産をする施設の助産師さんなどに相談するとよいかと思います。
さかごにならないためには? なったらどうする? の感想
読まない方がいいです。体を冷やさない、白いもの甘いものは控えめに、赤ちゃんに優しく語りかけ、おきゅうで体を温める……おいおいおいおい。
医師の監修が入ってるんですが、多分監修しているのは医学的な部分のページだけなんだと思います。具体的には1ページ目と5ページ目。そこはまともです。
他のページを参考にするより、もしさかごと言われて心配な人は、まず主治医にご相談の上、さかご体操などを習ってください。(ん? そういえばさかご体操について一切書かれてないな……)
ちなみに私も健診のたびに、さかご(骨盤位)になったり、頭位になったりしてました。気にするのは後期からで十分ですし、頑張るべきはこの記事を読む事ではなく、きちんと今後とできる方法について、主治医や助産師さんと話し合う事だと思いますよ。
その他の記事の読み方
つわり対策のページは、医学的にどうこうというより、「とりあえず試してみて、楽になるならやってみたら」という内容かと思います。食事を小分けにする事はおすすめできますね。他は、半分は広告ページ、残りは体験談など。
体験談については「へー、そんなこともあるのね」くらいで読むのはいいんじゃないかと思います。妊娠経過は人それぞれなので、参考にしすぎるのも考えものですが。
記事の様に見えても、商品広告がくっついているものは眉唾と考えてください。商品を売りたいだけです。
もちろん、それで買う分には構わないと思いますが、個人的に「赤ちゃんや妊婦さんでも安全・安心」という類のものについては、話半分に読むようにしています。
誰それに安全とか安心と書いてあるという事は、つまり「他のものは危険」と読めるんですね。更に言うと、別に他の商品も安全で危険ではないのに、改めて「この商品は安全です!」と書く事で誤認を狙っている事もあります。こういう不安を煽る広告はあまり信用できません。
赤すぐと違って、PRの記載がないので、普通の記事との見分けがつきにくい広告がいくつもあります。
「あれ?」と思ったら、目次を見てください。目次で「INFORMATION」と書かれているところのページはPR記事(もしくは自社PR記事)です。
全体に、広告ページに関しては、まあお母さんたちをこんなに脅していいのかね、というくらいひどいものもあるので、話半分にどうぞ。
まとめ
総評に書いてありますが、「まともな記事ととんでもない記事が同列にあるので読むのに注意」医師監修のものは概ね大丈夫(ただしさかごの話は、1ページ目と5ページ目だけ参考にしてください)。
ほぼフルカラーでこのページ数なら、値段としては妥当かなあ。でも広告これだけついてこの値段か……。
値段チェックしたら、電子書籍は500円のワンコインなんですね。今回のは付録がただの冊子なので、買うなら電子書籍をオススメします。私は紙書籍を買ってしまったからなあ……
正直、この数冊分のお金をかけて、まともな出産本を買った方がマシだろうと思います。(おすすめの本が見つかったら紹介します……)
なにかの参考になれば幸いです。
たまごクラブ 2017年6月号 [雑誌] ベネッセコーポレーション 2017-05-15
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他の雑誌もレビューしてみました。
赤すぐ2017年5月号を独断と偏見でレビューしてみた