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麻疹に「本当に」感染していたらワクチン接種は不要
麻疹に一度感染した事があれば、麻疹のワクチン(麻しん単独ワクチン)の接種は不要です。しかし、実際には「本当に麻疹にかかったのかわからない」人が数多くいます。
本当に麻疹にかかったかわからない理由
- 親や本人の記憶違い(風疹や他の発疹が出る病気と間違えている事が多々あります)
- 医療機関で「多分麻疹」と診断されていて、実は他の病気(風疹など)と間違っていた
ですので、本当に麻疹にかかったかどうかは
- 検査をうけて「麻疹です」と言われた場合
のみが確実と言えます。
ただし、現在50代以上の方はほとんどの方が麻疹に感染した事があります。当時はワクチンがなく、麻疹のウイルスが巷にあふれた状態でしたから、全ての人が感染するしかなかったのです……
本当に麻疹にかかったか確認する方法はありますか
麻疹の抗体を検査する事でわかります。抗体価が十分に上がっていれば、恐らく麻疹に感染していたのだろうとわかります。不安な方は、主治医にご相談ください。採血のみで一週間程度で検査結果が出ます。ただし自費になりますので、料金は各施設でご確認ください(大体5000円くらいです)。
麻疹にかかったかはっきりせず、ワクチンをうった既往もなかった場合、抗体検査をせずにMRワクチンもしくは麻しん単独ワクチンを接種する事も可能です。もし麻疹に対して抗体があっても、ブースト効果といって抗体価を増やす効果も期待できます。
麻疹と風疹は別です
妊娠を希望されている方で、「私麻疹にかかったから、MRワクチンうたなくていいのかな」
という方がいらっしゃいますが、麻疹と風疹は全く別の病気です。麻疹にもしかかった事があっても、風疹にかかっていないのであれば、風しん単独ワクチンもしくはMRワクチンの接種が必要になります。
風疹と麻疹の違いはあるの? 麻疹(麻しん・はしか)Q&Aわからない事があれば、主治医や妊娠経過をフォローしてもらう予定の産婦人科でご相談ください。MR(麻しん風しん混合)ワクチン、風しん単独ワクチン、麻しん単独ワクチン、いずれも生ワクチンと呼ばれる種類のワクチンになり、接種後2ヶ月の避妊期間が必要になります。妊娠を希望の方は、是非早めの接種をお勧め致します。
参考サイトなど
医療機関での麻疹対応ガイドライン(第六版:暫定改訂版)https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/guideline04_20160526.pdf