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2017年6月20日火曜日

月経カップの漏れる原因と対策〜子宮膣部の位置を考えよう〜

(本文は下に続きます。)

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私にとって、生理は、多い日の夜が一番の難関。
多い日用のタンポンでも朝起きたら吸収しきれず漏れて溢れて大惨事、という事があるんです。もちろんナプキンでは太刀打ちできません。
ところが、月経カップだと……一滴も漏れてないだと……?
お尻のベタベタも一切なし、着替えや洗濯も不要の幸せ生活……!


月経カップ、人によって合う合わないはあると思いますが、この夜の漏れなし快適睡眠だけでも、月経カップ買った甲斐があったなーと思います。


というわけで、月経カップ、快適に過ごせるかどうかは、この「漏れの原因」「漏れ対策」にかかっていると思います。
漏れなければ本当に快適。
というわけで、解剖から考えた月経カップの漏れの原因と対策のお話を今回はさせていただきます。


さて。
月経カップから漏れる原因は大きく2つです。

  1. 横に隙間がある
  2. 溢れてくる

そして、その対策としましては、

  • 自分にあったサイズの月経カップを使う。大き過ぎても小さ過ぎても漏れる。
  • 月経カップはきちんと開く。
  • 月経カップの位置はかなり下側であると心得るべし。タンポンとは違うよ!
  • 多い日は少し早めの交換を。
え? これだけ?
と思われるかもしれませんが、これだけです。
ただ、その原因を細分化すると、あなたが月経カップで漏れる原因がわかるのではないかと思いますので、図を使いながら説明しますね。



まずは子宮と膣を体の横側から見た図をどうぞ。

図が適当なのはご容赦ください。左がお腹側、右側がお尻側です。
膣があって、奥に子宮があります。膣側に出っ張っている子宮の出口の部分を子宮膣部といい、その真ん中に子宮に繋がる子宮口(外子宮口)があります。
生理の時にはこの子宮口のところから、経血が出てくる事になります。

月経カップは、膣の中に月経カップを入れ、経血を直接受け止める、という発想の生理用品なんですね。


漏れの原因その1「横に隙間がある」

では「横に隙間がある」というのはどういう状態か、考えてみましょう。

月経カップが小さ過ぎる

月経カップが小さ過ぎると、膣壁と月経カップの間に隙間ができるため、図の様に隙間から当然漏れます。
この対策は「大きいサイズの月経カップを買う事」になりますが、まずは「月経カップを少し下の方で固定してみる」というのを試してみてはいかがでしょうか(それでも漏れる場合は大きめサイズの購入も検討してください)。
その理由は次。

子宮膣部・子宮口にひっかかっている


膣の奥には子宮膣部と子宮口があるのですが、あまり上に配置すると、この子宮口にかぶさる位置に月経カップが置かれることがあります。すると、当然、もれます。
かなり奥にあると想像しているかもしれませんが、そんなに奥ではありません。産婦人科で内診を受けた人はわかると思いますが、内診で触れる程度。要するに指で届くくらいの位置にあります。
なので、タンポンの要領で奥の方で月経カップを開くと、こんな状態になります。


実際に挿入してみると、完全に子宮口より上に行く事は少ないと思うのですが、少しひっかかったりすると、それでも隙間ができて、漏れます。
こんな感じ。

ですので、対策としまして、漏れる場合はちょっと下に、それも子宮口にひっかからないように少しお腹側に傾けるイメージで挿入してみてはいかがでしょうか。

カップがきちんと開いていない

特に月経カップが大き過ぎる場合、上手に月経カップが開ききっていない事があります。開ききらないと、その隙間から漏れます。

しかし、小さいサイズでも(相対的に月経カップが厚いせいか硬いので)、開ききらない事があります。
月経カップの底を触って、きれいに丸くなっているか確かめましょう。きれいな球形に触れる事ができれば、おそらく開いています。

特に月経カップを奥の方に入れてから開こうとすると、うまくいかず難しい事があります。
こんな感じで、奥だと子宮膣部の出っ張りがありますので、それに引っかかって開きにくいのかなとも思います。(図がわかりにくくて本当にごめんなさい)

で、開きにくい・上手に開かない対策として……
個人的なおすすめとしては、下の方で開いてから、ちょうど良さそうなところまで押し込むようにするとやりやすいです(下で開いたら痛そうなイメージなんですが、問題なく開けます)
こんな感じで、折り曲げて膣の中に挿入した後、ちょっと下過ぎるかな? というあたりでぱっと開いてしまいます。で、上(中)に押すと、子宮膣部に引っかかるのでそれ以上上には行きません。実際には、引っかかる感触がする場合はかなり奥に入った状態になると思いますので、違和感がない位置で止めればOKだと思います。

漏れの原因その2「溢れてくる」

経血が多くなれば、カップを越えてたまります。たまれば、当然、入りきれない分がもれます。空気穴もありますし、いくら隙間がなかろうとも一定以上はためられるものではありません。
二日目などの多い日は、限度ぎりぎりまで溜めずに、短めの時間で一度捨てましょう。


もう一つの対策「しっかり拭く」

また、隙間がある、溢れてくる、以外の原因と言いますか、必然として交換後の汚れがあります。
交換後にごく少量漏れるのは、膣内に付着した血液が、分泌液と共に月経カップの外側をおりてきて汚れる分だと思います。
交換時に少し腹圧をかけて膣内から経血を出せるだけ出し、トイレットペーパー、もしくはウェットティッシュで入り口をよく拭き、それから月経カップを正しい位置に入れると、かなり汚れは減ります。

漏れ対策のまとめ

以上から、漏れ対策としては


  • 自分にあったサイズの月経カップを使う。大き過ぎても小さ過ぎても漏れる。
  • 月経カップはきちんと開く。
  • 月経カップの位置はかなり下側であると心得るべし。タンポンとは違うよ!
  • 多い日は早めの交換を。


という感じで、いかがでしょうか。

「漏れるから月経カップやめちゃおうかな……」
と考えている方、よかったら次の生理周期の時に試してもらえたらなーと思います。

私が使っている月経カップはこちら、スクーンカップ。Amazonで購入しました。
by カエレバ

因みに、小さいサイズ(サイズ1)で私は漏れはほぼありませんでした。産後で体格も大きい方なんですが、これは個人差あるだろうなあ。
ただ、容量が小さいのが悩みなので、次の周期は大きいサイズで過ごしてみる予定です。

あと、私の必須アイテムは「トイレに流せるおしりふき」

by カエレバ
これさえあれば外出先でも交換が楽チン。結構大判なので、使い捨て手袋無しでも手の汚れほとんどなく交換できます。


おしりふきを使った交換の具体的な話など、体験談や少しここでは書きにくい内容については、後日noteで有料にて公開予定です。それ以外のまとめについては、このブログ内で無料で全文読めるように書いていきますので、興味のある方は覗いてみてくださいね。