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2016年9月9日金曜日

MRワクチン接種後に妊娠が判明したら?〜妊活中のMRワクチン〜

(本文は下に続きます。)

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さて、麻疹の流行だけではなく、風疹の予防のためにも、妊娠を考えている方でMRワクチン(麻疹風疹混合ワクチン)を接種する方は多いことと思います。
しかし「妊娠中にMRワクチンは接種できないらしいけど、もしMRワクチンを接種してから妊娠していることがわかったらどうするの?」と心配される方は多いことと思います。

まず一番の前提として、

  • 先天性風疹症候群を防ぐため、妊娠中はMRワクチンはうてない
  • 風疹成分を含むMRワクチン接種後は避妊期間(2か月)を設ける

の2点は忘れないでください。

しかし、「MRワクチンうった時は妊娠してないと思ってたのに、妊娠検査薬が陽性になっちゃった! どうしよう、これっておろさないといけないの……?」と不安になる方もいらっしゃると思います。



MRワクチンは生ワクチンであり、弱毒化した風疹ウイルスの成分が入っています。そのため、ワクチン接種するとそのウイルスが胎盤を通して胎児に感染する可能性がある、というのが上の二点の前提の根拠です。
あくまで理論的な話であり、実際に妊娠中に気づかずMRワクチンを接種した妊婦さんを追跡調査したところ、先天性風疹症候群を起こした、もしくはなんらかの影響を与えたというデータは世界的にもないようです。

ですので、「MRワクチン接種後に妊娠が判明しても焦らずにまずは産婦人科に相談を
基本的には妊娠継続して問題ないという判断になると思います。
ただし、「じゃあ、避妊しなくても大丈夫だね、避妊する期間がもったいないし」とは考えないでください。あくまでも緊急措置です。指導された避妊期間は守るようにしましょう。
ちなみに、アメリカでの避妊期間は1か月のようです。
私自身は2か月の避妊期間を言われましたし、日本では一般的に2か月を推奨されています。参考にされてください。

その他麻疹の記事については、「麻疹情報まとめ(当ブログ内)」をご覧ください。

参考サイト
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/measles/measlesqa/mashinqa2/
http://www.jaog.or.jp/sep2012/JAPANESE/jigyo/SENTEN/kouhou/fushin1207.htm