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花粉症のシーズンがやってきました。
妊娠中や授乳中でも使える薬はあるので症状が辛い方は是非相談して欲しいのですが、「でもやっぱり心配だから……」と、なんとか自力で花粉症のシーズンを乗り切ろうとしている方も多いのではないかと思います。
花粉対策としてマスク(インナーマスク)や眼鏡、といった方法はまず試してほしい事ですし、他にもいろいろな対策を練られているのではないでしょうか。
ここで一つ提案したいのは、「ワセリン」です。
ワセリンというのは石油を精製したものです。
……というと気味悪がる方もいらっしゃるかもしれませんが、軟膏の基材としてよく使われる物質で、毒性も非常に低く、唇や口の中にすら使える代物です。長く使われており、安全性はかなり高いと考えてもらって相違ありません。
このワセリンを、主に鼻の周りに塗ります。目の症状が辛い方は、目の周りもよいでしょう。
花粉が身体に入る場合、浮遊した花粉がダイレクトに鼻や目に飛び込むこともありますが、鼻や目の周囲にワンバウンドし、一旦付着した後に吸引されるものもあります。この花粉をベタベタするワセリンがトラップする、という、非常に単純な仕組みです。
本当に酷い方は、鼻の中まで塗る方法もあります(苦しくない程度に)。指では大変なので、綿棒などでくるりと塗り付けるとよいでしょう。マスクができない、化粧が落ちる、という方は、鼻腔内に塗った方が使いやすいかもしれません。
やりやすい方法としては、ティッシュを長細く丸め、そこにワセリンをつけます。そして鼻水をふく時のような感じで鼻の穴につっこんでぐるりと塗ります。新しくワセリンを塗り直す時には、一度きれいなティッシュで前につけたワセリンを鼻水と共にぬぐいとるのがベストです。
ただし、ワセリンは体温で溶けるので、鼻水のように垂れてきます。後から口の中に入って来て、べたつく感じがするため、気持ちが悪くなる人はやめておきましょう。
また鼻腔内に塗る方法のデメリットは、長く花粉がとどまるため、放置しておくとかえって悪化する可能性はあります。また、垂れたワセリンと共に口の中に入るため、花粉を経口摂取することになります。(普段気づかず飲み込む量と大差ないとは思います。また、舌下減感作療法を考えると、必ずしもマイナスではありませんが)。
いろいろ考えると、私は鼻腔周囲の塗布をおすすめします。効果は個人差があると思いますが、理論的には大なり小なり花粉症の症状は軽減されるはずです。
花粉ブロッククリームのようなものもあるようですが、物によってはほぼワセリンなので、市販されている白色ワセリンでも十分と思います。
他にもリップクリームやオリーブオイル、ハンドクリームのようなべたつくものであればなんでも効果はあると思いますが、個人的には長くべたつく&安価&刺激の少ないワセリンが一番よいかな。
問題は持続性と思います。そこまで長時間べたつくものではありません。こまめに拭き取り、塗り直すと効果は高くなります。
そして、けちらずべっとりつけること。べたついている間は効果があると思って塗ると間違いありません。
花粉ブロッククリームを使った論文はいくつか散見します。
ダニ粉塵アレルギーに効果があったよ、という論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26358336
アレルギー性鼻炎に効果があったよ、という論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15313870
プラセボ対照二重盲検下比較試験でアレルギー性鼻炎に効果ありそうだよ、という論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23883812
などなど。全てをブロックすることは理論上不可能なのですが、抗原量を大なり小なり減らすことはできるはずです。
ワセリンはいろいろ売られています。精製度で値段も変わってきます。(基本的には同じものです。)
不純物が少ないものとしては、プロペトやサンホワイトがあります。プロペトは病院で処方されますが、市販品のプロペトホームもあるようです。ただ、べたつき自体は少し少ないので、花粉対策としては普通の白色ワセリンの方がいいかもしれません。
白色ワセリンが肌に合わない方は、より不純物が少ないプロペトやサンホワイトの方がいいでしょう。
普通の白色ワセリンはプロペトに比べると純度は低くなりますが、よほど肌に合わないということがなければ問題なく赤ちゃんでも使えます。うちでも赤ちゃんにも使ってます。
がっつり使うならボトルタイプのものが安くておすすめなのですが、携帯することを考えるとチューブタイプのものがいいかもしれません。赤ちゃん用にもいろいろと売られていますので、お好みでどうぞ。
ちなみに我が家で使っているのは(花粉症用ではありませんが)、ワセリンHGベビーワセリンです。個人的使用感はワセリンHGが好みですが、ベビーワセリンはチューブなので出しやすく重宝しています。ワセリンはいろいろあるのでドラッグストアなんかでお好みで探すとよいかと思います。
ちなみにワセリン、本当に便利です。赤ちゃんが生まれると、保湿やら綿棒浣腸やら離乳食の肌荒れ防止やらにとにかく多用しました。1個くらい買ってても損はないです。大人の傷保護なんかにも使ってますよ。
花粉症で鼻をかみすぎて鼻の周りが荒れた時の保護にも使えます。
妊娠中や授乳中は薬が使いにくく、この時期は本当に辛い方も多いと思います。どうぞあの手この手で乗り切ってくださいね。
あ、最初に書きましたが、妊娠中や授乳中でも使える薬はありますよ! あまりに酷い人は、無理せずに早めに主治医の先生にご相談ください!
花粉症については、インナーマスクの使用もおすすめしていますので、是非参考に。
花粉除去率99%以上!環境省推奨花粉症インナーマスクの解説と作り方
妊娠中や授乳中でも使える薬はあるので症状が辛い方は是非相談して欲しいのですが、「でもやっぱり心配だから……」と、なんとか自力で花粉症のシーズンを乗り切ろうとしている方も多いのではないかと思います。
花粉対策としてマスク(インナーマスク)や眼鏡、といった方法はまず試してほしい事ですし、他にもいろいろな対策を練られているのではないでしょうか。
ここで一つ提案したいのは、「ワセリン」です。
ワセリンというのは石油を精製したものです。
……というと気味悪がる方もいらっしゃるかもしれませんが、軟膏の基材としてよく使われる物質で、毒性も非常に低く、唇や口の中にすら使える代物です。長く使われており、安全性はかなり高いと考えてもらって相違ありません。
このワセリンを、主に鼻の周りに塗ります。目の症状が辛い方は、目の周りもよいでしょう。
花粉が身体に入る場合、浮遊した花粉がダイレクトに鼻や目に飛び込むこともありますが、鼻や目の周囲にワンバウンドし、一旦付着した後に吸引されるものもあります。この花粉をベタベタするワセリンがトラップする、という、非常に単純な仕組みです。
本当に酷い方は、鼻の中まで塗る方法もあります(苦しくない程度に)。指では大変なので、綿棒などでくるりと塗り付けるとよいでしょう。マスクができない、化粧が落ちる、という方は、鼻腔内に塗った方が使いやすいかもしれません。
やりやすい方法としては、ティッシュを長細く丸め、そこにワセリンをつけます。そして鼻水をふく時のような感じで鼻の穴につっこんでぐるりと塗ります。新しくワセリンを塗り直す時には、一度きれいなティッシュで前につけたワセリンを鼻水と共にぬぐいとるのがベストです。
ただし、ワセリンは体温で溶けるので、鼻水のように垂れてきます。後から口の中に入って来て、べたつく感じがするため、気持ちが悪くなる人はやめておきましょう。
また鼻腔内に塗る方法のデメリットは、長く花粉がとどまるため、放置しておくとかえって悪化する可能性はあります。また、垂れたワセリンと共に口の中に入るため、花粉を経口摂取することになります。(普段気づかず飲み込む量と大差ないとは思います。また、舌下減感作療法を考えると、必ずしもマイナスではありませんが)。
いろいろ考えると、私は鼻腔周囲の塗布をおすすめします。効果は個人差があると思いますが、理論的には大なり小なり花粉症の症状は軽減されるはずです。
花粉ブロッククリームのようなものもあるようですが、物によってはほぼワセリンなので、市販されている白色ワセリンでも十分と思います。
他にもリップクリームやオリーブオイル、ハンドクリームのようなべたつくものであればなんでも効果はあると思いますが、個人的には長くべたつく&安価&刺激の少ないワセリンが一番よいかな。
問題は持続性と思います。そこまで長時間べたつくものではありません。こまめに拭き取り、塗り直すと効果は高くなります。
そして、けちらずべっとりつけること。べたついている間は効果があると思って塗ると間違いありません。
花粉ブロッククリームを使った論文はいくつか散見します。
ダニ粉塵アレルギーに効果があったよ、という論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26358336
アレルギー性鼻炎に効果があったよ、という論文
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15313870
プラセボ対照二重盲検下比較試験でアレルギー性鼻炎に効果ありそうだよ、という論文
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23883812
などなど。全てをブロックすることは理論上不可能なのですが、抗原量を大なり小なり減らすことはできるはずです。
ワセリンはいろいろ売られています。精製度で値段も変わってきます。(基本的には同じものです。)
不純物が少ないものとしては、プロペトやサンホワイトがあります。プロペトは病院で処方されますが、市販品のプロペトホームもあるようです。ただ、べたつき自体は少し少ないので、花粉対策としては普通の白色ワセリンの方がいいかもしれません。
白色ワセリンが肌に合わない方は、より不純物が少ないプロペトやサンホワイトの方がいいでしょう。
普通の白色ワセリンはプロペトに比べると純度は低くなりますが、よほど肌に合わないということがなければ問題なく赤ちゃんでも使えます。うちでも赤ちゃんにも使ってます。
がっつり使うならボトルタイプのものが安くておすすめなのですが、携帯することを考えるとチューブタイプのものがいいかもしれません。赤ちゃん用にもいろいろと売られていますので、お好みでどうぞ。
ちなみに我が家で使っているのは(花粉症用ではありませんが)、ワセリンHGベビーワセリンです。個人的使用感はワセリンHGが好みですが、ベビーワセリンはチューブなので出しやすく重宝しています。ワセリンはいろいろあるのでドラッグストアなんかでお好みで探すとよいかと思います。
大洋製薬
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健栄製薬 2013-09-13
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ちなみにワセリン、本当に便利です。赤ちゃんが生まれると、保湿やら綿棒浣腸やら離乳食の肌荒れ防止やらにとにかく多用しました。1個くらい買ってても損はないです。大人の傷保護なんかにも使ってますよ。
花粉症で鼻をかみすぎて鼻の周りが荒れた時の保護にも使えます。
妊娠中や授乳中は薬が使いにくく、この時期は本当に辛い方も多いと思います。どうぞあの手この手で乗り切ってくださいね。
あ、最初に書きましたが、妊娠中や授乳中でも使える薬はありますよ! あまりに酷い人は、無理せずに早めに主治医の先生にご相談ください!
花粉症については、インナーマスクの使用もおすすめしていますので、是非参考に。
花粉除去率99%以上!環境省推奨花粉症インナーマスクの解説と作り方