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「マタニティマーク、「暴力の標的になる」と自粛する妊婦も 」のニュースをうけて、よくある「やってみた」的な記事を書いてみようと思います。
本当は、これ、妊娠当時書きかけていたのですが、あまりに内容がブラックだなと思ってお蔵入りにしたものでもあります。
マタニティマークをつけていると嫌みを言われる、嫌がらせをされる、反感を持たれる、むしろ危険だ……そんな話をネット上のあちらこちらで見かけていたので、自粛というほどでもありませんが、まあつけるほどでもないしな……とつけずにいたのですが、どうしても電車に長時間乗らなくてはいけない事情があり、つけてみることにしました。
といった状況でした。
マタニティマークをつけたのは、「優先席に座れたら座るけど、その時にまだお腹が目立たないので、妊娠中のつわりできついので座っています、すいません」「突然しゃがみ込んだりしても驚かないでください」等の意思表示になるかな、と思ったからです。
威圧して「おい、妊婦だから席を譲れよ」とかそういったつもりはありません。ここらへん、本当に難しい……
「ありませんでした」
というわけで、詳しい状況を以下に書き起こしてみます。
それでも、もしかしたら優先席は空いてるかな……と移動しましたが、埋まっていました。
壮年の男性と、杖を持った60代くらいの女性が座っていました。近くまで移動しましたが、そもそも顔を上げる様子もありませんでした。
そしてこれは主観ですが、壮年の男性は、肥満体型ではありましたが、優先席が必要な体調には見えませんでした。……まあ、もしかして妊娠しているのかもしれない。男性に見えるけど、女性かもしれない。妊娠初期で肥満のせいもあってお腹が目立たないだけかもしれない。と、考えることにしました。いや、別の事情もあったかもしれません。見えないところで怪我をしたり、なにかの術後とかだったのかもしれないですし。
そんなわけで、優先席から少し離れた場所に立っていましたが、マタニティマークに気がつく人は多分いなかったんじゃないかと思います。
電車は電車その1よりも込んでいたので、当然座る場所はありませんでした。
30分ほど移動しなくてはいけなかったし、つわりでかなり気持ち悪かったので、優先席はどうかと移動しました。こちらは4人掛け。
こちらも満席でした。
50代ほどの夫婦、30代くらいの背広の男性、20代くらいの女性、でした。
20代の女性は、ずっとスマホを当たっていて、顔をあげる様子はありませんでした。
背広の男性は、ノートパソコンを膝に置き、ずっとそれに集中しているようでした。
50代ほどの買い物帰りらしい夫婦は、旦那さんの方が顔をあげ、私の鞄に目をやりました。ちらっと顔を見て、お腹を見て、その後は目線を落として二度とこちらを見る素振りは見せませんでした。
優先席付近に立っていましたが、隣にに立っている人がちらりと鞄のマタニティマークに目をやり、眉をしかめて顔をそむけました。
これが、二つの電車であった事柄です。
幸い、電車の中で吐くような自体にもならず、途中一度気分が悪くてしゃがみ込むことはありましたが、それだけで無事に目的地に着く事ができました。
なにかあった時には、つけていた意義があったかもしれません。なにもなかったから、つけていた意義を感じなかっただけかもしれません。
ですが、わざわざつけていただけに、「それを見て嫌な顔をされる」のは辛かったし、内状はわかりませんが、少なくとも電車の中でパソコンうったり、ずっとスマホ見ても大丈夫なくらい元気のある人には優先席を変わってもらいたかったなあ、とつわりで吐きそうな状態で思ったことは事実です。
決して譲ってもらうつもりでマタニティマークをつけたわけではありませんでしたが、ちょっと状況がなあ……
マタニティマーク自体の意味がなにか、ということについて、今回論じるつもりはありません。
特になにか嫌みを言われるとか、暴力をふるわれるような事件はありませんでした。
それはとても静かで、ただ、妊婦であるということを罪悪感のように感じながら、居心地の悪さと吐き気と共に、電車に揺られただけの話です。
ただ、「もう二度とつけようとは思わない」と当時の私は考えました。
マタニティマーク、つけたくてつけているわけではありません。
妊娠中に、乗りたくて込み合う電車に乗ったわけでもありません。
妊婦だから優遇しろよというつもりは全くありません。
それでも、せめて冷ややかな目で見るのだけはやめてあげてください。ただ見守ってくれるだけで、肩身の狭い思いをしながら苦しんでいる妊婦さんにとっては、心の支えになります。
本当は、これ、妊娠当時書きかけていたのですが、あまりに内容がブラックだなと思ってお蔵入りにしたものでもあります。
マタニティマークをつけていると嫌みを言われる、嫌がらせをされる、反感を持たれる、むしろ危険だ……そんな話をネット上のあちらこちらで見かけていたので、自粛というほどでもありませんが、まあつけるほどでもないしな……とつけずにいたのですが、どうしても電車に長時間乗らなくてはいけない事情があり、つけてみることにしました。
マタニティマークをつけた当時の状況
- 2013年の秋
- 妊娠3か月
- つわりまっただ中
- 父が遠方で手術をうける事になり、電車でしか向かう事ができなかった
- 電車は指定席をとれる区間は指定席を使った
- それでも乗り継ぎもあり、10分程度+30分程度の2回、夕方に鈍行に乗らざるを得なかった
- マタニティマークは鞄につけていた
といった状況でした。
マタニティマークをつけたのは、「優先席に座れたら座るけど、その時にまだお腹が目立たないので、妊娠中のつわりできついので座っています、すいません」「突然しゃがみ込んだりしても驚かないでください」等の意思表示になるかな、と思ったからです。
威圧して「おい、妊婦だから席を譲れよ」とかそういったつもりはありません。ここらへん、本当に難しい……
マタニティマークをつけた効果はあったのか
さて、実際につけた効果はあったのか。結論から言うと、「ありませんでした」
というわけで、詳しい状況を以下に書き起こしてみます。
電車その1での状況
電車が込んでいたため、電車は座れない状況でした。それでも、もしかしたら優先席は空いてるかな……と移動しましたが、埋まっていました。
壮年の男性と、杖を持った60代くらいの女性が座っていました。近くまで移動しましたが、そもそも顔を上げる様子もありませんでした。
そしてこれは主観ですが、壮年の男性は、肥満体型ではありましたが、優先席が必要な体調には見えませんでした。……まあ、もしかして妊娠しているのかもしれない。男性に見えるけど、女性かもしれない。妊娠初期で肥満のせいもあってお腹が目立たないだけかもしれない。と、考えることにしました。いや、別の事情もあったかもしれません。見えないところで怪我をしたり、なにかの術後とかだったのかもしれないですし。
そんなわけで、優先席から少し離れた場所に立っていましたが、マタニティマークに気がつく人は多分いなかったんじゃないかと思います。
電車その2での状況
電車は電車その1よりも込んでいたので、当然座る場所はありませんでした。
30分ほど移動しなくてはいけなかったし、つわりでかなり気持ち悪かったので、優先席はどうかと移動しました。こちらは4人掛け。
こちらも満席でした。
50代ほどの夫婦、30代くらいの背広の男性、20代くらいの女性、でした。
20代の女性は、ずっとスマホを当たっていて、顔をあげる様子はありませんでした。
背広の男性は、ノートパソコンを膝に置き、ずっとそれに集中しているようでした。
50代ほどの買い物帰りらしい夫婦は、旦那さんの方が顔をあげ、私の鞄に目をやりました。ちらっと顔を見て、お腹を見て、その後は目線を落として二度とこちらを見る素振りは見せませんでした。
優先席付近に立っていましたが、隣にに立っている人がちらりと鞄のマタニティマークに目をやり、眉をしかめて顔をそむけました。
これが、二つの電車であった事柄です。
幸い、電車の中で吐くような自体にもならず、途中一度気分が悪くてしゃがみ込むことはありましたが、それだけで無事に目的地に着く事ができました。
なにかあった時には、つけていた意義があったかもしれません。なにもなかったから、つけていた意義を感じなかっただけかもしれません。
ですが、わざわざつけていただけに、「それを見て嫌な顔をされる」のは辛かったし、内状はわかりませんが、少なくとも電車の中でパソコンうったり、ずっとスマホ見ても大丈夫なくらい元気のある人には優先席を変わってもらいたかったなあ、とつわりで吐きそうな状態で思ったことは事実です。
決して譲ってもらうつもりでマタニティマークをつけたわけではありませんでしたが、ちょっと状況がなあ……
マタニティマーク自体の意味がなにか、ということについて、今回論じるつもりはありません。
特になにか嫌みを言われるとか、暴力をふるわれるような事件はありませんでした。
それはとても静かで、ただ、妊婦であるということを罪悪感のように感じながら、居心地の悪さと吐き気と共に、電車に揺られただけの話です。
ただ、「もう二度とつけようとは思わない」と当時の私は考えました。
マタニティマーク、つけたくてつけているわけではありません。
妊娠中に、乗りたくて込み合う電車に乗ったわけでもありません。
妊婦だから優遇しろよというつもりは全くありません。
それでも、せめて冷ややかな目で見るのだけはやめてあげてください。ただ見守ってくれるだけで、肩身の狭い思いをしながら苦しんでいる妊婦さんにとっては、心の支えになります。
これまでも、今回も、ニュースに取り上げられる事で、なにかが変わってほしいと思います。
この小さなブログの記事も、なにかを考えるきっかけになってもらえたら、と思います。