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2016年11月29日火曜日

WELQのリライト記事の危険を医師が訴える

(本文は下に続きます。)

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(妊娠ネタではなくて申し訳ありません)

さて先日、なにかと話題のWELQの検索で、何気なく
「もしかして私のブログも引用されてるんじゃないか?」
と思い、検索してみることにしました。
すると2件ヒット。
意外と使われてるもんだな、と思ってみたら……


ということになりました。
さて、どこに使われていたかというと、(すでに消されてしまったので、googleキャッシュからの魚拓になります)

https://archive.is/a9Gie#selection-1275.24-1272.3

https://archive.is/qdUM1

以上2件。


下の記事については、妊娠と頭痛に関して書いていますが、こちらの記事については「WELQの記事を分解して、元の記事と比較して、記事構造を調べてみた ~引用以前の問題? | きもおたねっと。」にて天満川鈴さんが一体どうやってこのWELQの記事を作ったのか、について考察してくださっているのでご覧ください。
私が「引用以前」といった部分をうまく表現してくださっています。


というわけで、私は上の記事について考察しましょう。





「破水後に胎動が激しいのは変ではありません。出産に近づくと頭が下に下がっていくので、胎動は減る傾向にありますが、全く胎動がなくなるわけではないので安心してください。あまりにも胎動がすくなかったり全く胎動が無くなった場合は、赤ちゃんが弱っている可能性もあるので、破水後病院にかかったら、すぐにお医者さんに相談してくださいね。」
https://archive.is/a9Gie#selection-1275.24-1272.3(WELQの魚拓)からの引用です。

そして私の記事が、http://halproject.blogspot.jp/2014/03/blog-post_27.html こちら。

読んでいただけばわかりますが、私は破水後に胎動が激しい話は一つも書いていませんし、破水後の胎動変化について安心しろとも医者に相談しろとも書いていません
つまり、うちのサイトを「参考にした」この人独自の文章、ということになります。リライトにもあたらないというか。
文章自体は意味が繋がらないんですが(胎動が減っても全く胎動がなくなるわけではないから安心しろ、ってなんだよそれ)、まあ赤ちゃんやこの妊婦さんを危険にする内容ではないので、その点については目を瞑る事とします。

問題は、このレイアウトと、「引用、もしくは参考と見せかけた、完全な内容の改変」です。

これを見た人はどう思うでしょうか。
あたかも私がこの文章、もしくはこの文章に類似した内容を書いている、と思いませんか?(わかりにくければ、魚拓をご覧ください。

私が問題にしたいのはここです。

私は正直、WELQを見たのは「ママサイトを独断と偏見と医学的知見から採点してみた・その1」という記事を書くために覗いたくらいでした。医者には見る意味がないサイトなんですね。目にも入らない。
実はこれまでにも、他のキュレーションメディアで自分のブログ記事が使われているところは見かけましたが、WELQについても、

HALという女医さんの記事によるとよると、「〜〜〜〜〜」だそうです。みんなも気をつけましょうね!

みたいな、まるごと引用+中身のない文章のまとめサイトだと思っていました。

ところが違う。

引用では、google検索上位に来れないんですよね。
だから、参考にする文章をこねくり回して「あたかもオリジナルの文章」に見せかけるリライトという手法をとることで、SEO対策を行っていたわけです。

このやり方がまずい。

ただのリライトならまだマシなんです。同じ内容ならまだマシ。
ところが、WELQは2サイトの文章を混ぜてリライトしたり、独自の見解を加えてリライトすることで、オリジナル性を増しているわけです。
今回パクられた2つの記事については、そこまで健康被害を及ぼすような内容ではなかったです。
しかし、先ほどの破水の話。このようにリライトしていたらどうなるでしょう。


「破水後に頭が下がってくると、胎動が少なくなることがありますが、それは問題ありません。しかし、胎動が少なくなるということは、赤ちゃんの守護霊が離れていった結果ではないかと一般的に言われています。破水後病院にかかる時には、お医者さんにすぐそのことを相談してくださいね!」


いかがでしょうか。
守護霊は他のWELQ記事のネタですが、このようにわけのわからないライターさん独自の見解を加えてリライトされた上に、一番下にさも「リンク先の記事中に書かれているかのように」「実際に存在する記事へのリンクを貼付けている」ことがどれだけ「リンク元の記事(情報)の持ち主」にとって恐ろしいことか想像がつくのではないでしょうか。
今回私がされていたのもこういうことでして、だから「引用以前の問題」と騒がせてもらいました。

そして、一番問題なのは、これが何の問題もないこと。そう、著作権の侵害はしていません。
なにかの書籍を読み、自分の文章で表現しても、なんの問題もないのです。
つまり、こんなことをされても訴えようがありません(と思います。誰がよい罪状があれば教えてください。当方、ずぶの素人です)。



これまで、我々医療者は、ネット上で医療系記事を公開するにしても


  • 医学的に正しい、優良な記事さえ書いていれば、読む人にそのうち届く
  • SEOにそもそも疎い
  • 一般医療サイトは訳が分からないが、外来で相談されれば否定すればいいか
  • まあ引用してまともな記事を書いてくれるなら、トンデモ記事書かれるよりずっといい


という姿勢の方が多いのではないでしょうか(当てはまらない方は申し訳ありません)。
しかし、今回のWELQ炎上事件で、


  • 自身が発信している情報を好き勝手に利用されていること
  • 勝手に書き換えられた上、文責を押し付けらる可能性があること


を理解しました。正直、由々しき事態です。
私は匿名ブログですし、影響力もないです。
しかし、これが病院名や個人名を冠した記事であれば「○○病院の○○先生がこう書いていた」ととんでもない方向に伝聞され、健康被害が生じた時に「あんたが書いたんじゃないか!」と訴えてくる患者さんが出てくる可能性があるのです。


医療者の皆さん。気をつけてください。気をつけましょう。
そしてキュレーションメディアなどを利用する皆様。どうか引用先があれば、引用先も確かめた上で、情報の正確性について検討してください。
なにより、「監修もされていない、どこの誰が書いたかもわからない文章」は信用しないようにしてください。
きれいなサイトがあると、見た目のきれいさに「情報もきれいである」と思いがちです。
どうか見た目にだまされないように。

本当、勘弁してくれよ……


追記:なにか罪状がないか? と書いていたら、前述の天満川鈴さんが考察をしてくれました。
実際問題として、子ども抱えて訴え出る余裕はないわけですが、今後もっと悪質なことをされた場合は参考にさせていただきたいと思っています。ありがとうございました!
WELQのやらかしたパクリについて法的観点から罪状を考えてみる ~「あなた」を、そしてあなたの「子供」を踏みにじられないために | きもおたねっと。
http://kimoota.net/welq02/

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