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2016年10月25日火曜日

「妊娠と気づかずに薬を飲んでしまった!」時の対処法

(本文は下に続きます。)

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妊娠とは、基本的に突然やってくるものです。
妊娠を意識していたとしても、「まあ妊娠していないだろう」と普通の生活を送っている方も多いのではないでしょうか。
そんな時に妊娠発覚。

「しまった! この前風邪であれこれ薬飲んじゃった! どうしよう……」

そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
また、普段から持病で薬を飲み続けていて「このまま妊娠したらどうなるんだろう……妊娠したいけど、薬を飲んでるからだめなのかな……」と心配な方もいると思います。


まず、落ち着きましょう

妊娠中に飲めない薬は多くありますが、実際には「飲んだ人を調べてみたら、特に奇形などは起きなかった」という薬剤も同様に多くあることを知っていてください。
そして、「飲んだ薬がなにか」、「いつ飲んだのか」、「どのくらい飲んだのか」、忘れる前にメモをとってください。
薬の種類も大切ですが、「いつ飲んだのか」が重要になります。日付もどうぞ忘れずに。



すぐにかかりつけの産婦人科で相談を

自己判断で中絶することを決めたりする事は、絶対にやめてください。
まずは相談をしましょう。
インターネット上の情報には、かなりあてにならないものが氾濫しています(真っ当なサイトもありますが少数です)。決してネット上で相談せず、まずは専門の先生へ。
一般内科などのドクターでは、十分な妊娠と薬についての情報を持っていない可能性がありますので、かならず産婦人科の先生にご相談ください

ちなみに、ネット上でも参照出来る薬の添付文書に書いている情報は、「妊娠と気づかずに薬を飲んでしまった!」時には役に立ちません。あれはあくまでも「妊娠している人に使う時の注意事項」をまとめたものであり、もし安全であるという情報があったとしても、これについては記載されていません。



国立成育医療研究センターを利用する

厚労省による国立成育医療研究センターでは、妊娠と薬について個別相談に応じてくれています。
心配な方はこちらの利用もご検討ください。
特に、主治医に相談したけれど納得がいかない……不安だ……という気持ちがある場合は、第三者の意見を聞くセカンドオピニオンのつもりでご利用されてもいいかと思います。
こちらは妊娠前からの相談も受け付けているため「持病があるのだけど、この薬を飲んだまま妊娠しても大丈夫かな……」という方も利用出来ます。
問診票をサイトからダウンロードし、郵送。相談方法のお知らせがやってくるので、それにしたがって相談する、という手順になるようです。
詳しくはサイトをどうぞ。
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/


虎の門病院の「妊娠と薬外来」(要予約)を利用する

妊娠中の薬の使用については、虎ノ門病院が1988年より相談窓口をもうけ、症例数も多く取り扱っており、独自の妊娠と薬の研究を行っています。
妊娠と薬について、日本ではこの病院の右に出るものはないでしょう(知る限りありません)。
虎の門病院では妊娠と薬外来があります。完全予約制ですので、必ず電話で予約を取りましょう。
こちらも妊娠前からの相談も受け付けています。
詳しくは病院のHPをご覧ください。
https://www.toranomon.gr.jp/departments/c_other/obstetrics_gynecology/schedule.html



(番外編)成書を読む

オンラインデータベースや専門書もありますが、薬の数は膨大ですし、一般の方が読むには難解です。おすすめしません(おそらく、産婦人科のドクターが持っています。買うより直接相談した方が賢明です)
もし買うなら、日本語の書籍であればこのあたり。
臨床用なので、患者さん向けではありませんのでご了承ください。ただし内容は折り紙付きです。
実践 妊娠と薬 第2版 -10,000例の相談事例とその情報

佐藤孝道 じほう 2010-12-10
by ヨメレバ
薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳

伊藤真也 南山堂 2014-11-26
by ヨメレバ




以上になります。
どうか焦らず、まずは落ち着いて。
繰り返しますが、「飲んでも大丈夫である可能性の高い薬」も沢山あります。
決して、赤ちゃんを諦めないでください。
どうかあなたに宿った赤ちゃんが、元気に産まれてきますように。