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2015年7月11日土曜日

母乳のネット販売のニュースによせて 

(本文は下に続きます。)

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今回さんざん騒がれていると思うので詳細は割愛しますが、「母乳」のネット販売、通販の問題が出ています。
育児ブログに書こうと思いましたが、むしろこれから出産する方に読んでいただきたいと思い、こちらに書いておきます。

実はこれ、すでにアメリカでも同様の事件が起きています。今年(2015年)の4月6日、米国小児科学会が「Online Shoppers Beware - Human Milk Purchased on Internet Can be Contaminated」という題名で注意喚起をしています。
ネット販売されいた102の母乳サンプルを検査した結果、11%に市販の牛乳もしくは牛乳由来の粉ミルクが混入していた(うち10検体は偶発的な混入ではないレベルの高度の混入あり)ということです。
それより少し前には、BMJ(British Medical Journal)でも、母乳の細菌やウイルス等による汚染の可能性を指摘した論説ものっています(http://www.bmj.com/company/wp-content/uploads/2014/07/breast-milk-regulation.pdf)。

この記事を読んだときに、日本ではまさか母乳のネット販売なんてやっていないだろう……と思って検索したところ、いとも簡単にネット販売しているサイトがひっかかってきて衝撃をうけたことを覚えています。
今はどうも消去されている? ようで、見つかりませんが、ひどいものでした。

なにがひどいかって、まず販売する側として「母乳がいかに素晴らしい万病の薬か」みたいな、母乳信仰というか妄信的な怪しい文面で書かれていたこと(明らかに飲用を薦める内容に思えました)。
それ以上に、母乳を買う(母親から母乳を購入)部分が、ザルでした。検査など一切なし、市販の母乳パックに入れて送れ、搾乳手段の指導も一切なし。いくらでも偽造(粉ミルクや牛乳を母乳パックに詰めるなど)できるし、こんな方法じゃあ感染症検査も細菌検査もしないから、絶対問題になるぞ……とは思っていました。
ただ、母乳を買うのは「母乳を漢方薬みたいに思って購入するような、富裕層? の大人」だろうと思っていました。
まさか、母乳の出ない母親が、赤ちゃんに飲ませるためにあげるために購入する、というのは考えてもいませんでした。正直、そこに気づいていたら、このブログでも取り上げていたし、注意喚起をしていたと思います。


母乳のネット販売の問題点

母乳のネット販売について、問題点はいくつもあります。これは、本来すべき事柄をあげればすぐに指摘出来ます。
まず母乳を提供する時点。
ここで、本来まず母体の感染症検査が必要です。母乳を介しておこる感染症がいくつもあります。
さらに、適切な操作による搾乳が必要です。不必要に不潔な状況での搾乳は避けなければいけません。
そして、確実な温度管理で保管、郵送する必要があります。
次に母乳が販売業者に届いた時点。
ここでまず母乳が本物であるか、感染症はあるかどうかの検査が必要です。検査を省略するのであれば、まずドナーの教育や検査、面接、適正試験が必要でしょう。
そして、母乳を低温殺菌などの処理を施す必要があります。
さらに、医療用の冷凍庫で保管し、販売後も問題があった場合すぐに検査できるよう、検体の一部を長期間にわたり保管すべきでしょう。

ざっと思いつく限りでもこんなもんです。言ってしまえば、献血→検査・保管→輸血の流れを考えてもらえたらいいと思います。点滴でいれるか、経口でいれるかの差くらいです。

で、こんなことがされているわけがないことが問題なのです。だから細菌は繁殖し放題だったろうし、業者がしたか、母乳といって売った人がしたのかはわかりませんが、粉ミルクなどで希釈された偽母乳が売られていたんだろうと思います。


母乳信仰に流されないでください


母乳は、よいものです。私もそう思いますし、否定もしません。
また、もらい乳という文化があり(実は私も短期間ですかもらい乳で育った人間です)、母乳がでなければ出る人からもらう、という考えも(感染症の問題さえクリアすれば)否定しません。

でも、現代には、粉ミルクという素晴らしいものがあります。これは人類の英知の結晶です。子どもを育てる全ての人たちの武器です。
粉ミルクどうこう言う人がいますが、大丈夫です。育ちます。
ちなみに私、完全粉ミルクで育ちました。最初は混合だったのですが、うちの母の母乳が出ず、更に哺乳瓶拒否→知人からのもらい乳を経て、完ミとなりました。
すくすく育って、特に大きな病気もせず(大人になってからはうつ病と橋本病になりましたが)、母との関係も非常に良好です。
私自身も混合で育てたかったんですが、哺乳瓶拒否になって、涙を飲んで諦めた経歴があります。

粉ミルク、いいんです。使ってください。
なぜ粉ミルクが存在しているのか。
母乳で悩む人を一人でも減らすためではないですか。
元気な赤ちゃんを一人でも多く育てるためではないですか。

とにかく、出産後、授乳については外野が思う存分口出ししてきて、嫌な思いをすることが沢山あります。それは母乳だろうと粉ミルクだろうと、です。母乳が出ようが出まいが、とにかくなにかしら言われます。
外野の言葉は話半分で大丈夫です。そもそも言う人も、話半分程度の内容しか言ってません。結局は他人事で、無責任な発言なんです。そう思って大丈夫です。当事者は
きちんと体重が増えてれば、それでいいんです。おしっこが出てればいいんです。元気にしてたらいいんです。自信をもってください。

少なくとも、母乳ともなんともしれないものを買ってまで、大切な赤ちゃんにあげなくてはいけないようなものではないです。母乳。
どうぞ一番あなたの生活サイクルにあった方法で、元気な赤ちゃんを育ててあげてください。

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