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2014年12月2日火曜日

妊娠中の漢方薬・安全に使えるって本当ですか?

(本文は下に続きます。)

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妊娠中に薬を使わなければならない状況にならないに越した事はないですが、十月十日もありますと、どうしても体調が悪くなる事もあります。
妊娠していること自体でも体調が変わってしまうのだから仕方のないことです。
この場合、よく使われるのが「漢方薬」です。
妊娠中の漢方薬は安全……と言う意見がありますが、これは本当でしょうか?

いつも通り、結論から言いますと、「産婦人科で処方された漢方薬であれば、まず問題はない」ということでよいかと思います。




旦那が、漢方薬を作っている「ツムラ」のMRさん(医療情報を担当していて、製品などの情報を教えてくれる薬剤師さん)に、私が妊娠中にちらりと「妊娠中の漢方薬の使用」について尋ねてくれたそうです。
すると、「ツムラのエキス製剤には、妊娠中禁忌となる生薬は使用していません」とのことでした。
調べてみたところ(漢方医薬学雑誌 ● 2010 Vol.18 No.4(133))、妊娠中禁忌となる生薬には、巴豆、牽牛子、大戟、商陸、甘遂、水蛭、シャ虫、三稜、莪朮というのがあるそうです。よ、読めない。
確かに、普段漢方薬を処方するときに見た事がない生薬だなあ。
この他にも、大黄など、子宮収縮の作用などを持つために、妊娠中には慎重投与する生薬が存在します。
それらが多く含まれる処方(特に桂枝茯苓丸、大黄牡丹皮湯、調胃承気湯、桃核承気湯、通導散、大承気湯)は慎重を期すべきで、これらは便秘のときに使われることが多い漢方薬になります。
ですので、妊娠中は便秘になりやすい話を以前にしましたが、
「便秘になったけど、薬は怖い……そうだ、漢方薬なら大丈夫だよね!」
と安易に手を出さず、産婦人科で一度相談して、西洋薬にしろ、東洋薬にしろ問題の少ない薬を処方してもらうのがよいと思います。


一方、それ以外の漢方薬であれば器官形成期と呼ばれる妊娠4〜15週を除いて、通常量を期間を区切って使う分には問題はないようです。
(器官形成期の投与を除いて、というのは、どんな薬でも当てはまる事です。しかし、その期間中に飲んだから必ずしも奇形などの心配がある、というものではありません。)

もし妊娠に気づかず薬を飲んだ……などの心配がある場合は、焦らずにかかりつけの産婦人科の先生に相談してみてください。
調べてみると、ある程度のデータがあり、実際には問題がない場合もあります。
心配事を心に抱えていることの方が、身体と心の毒です。悩む前に、ご相談ください。
ちなみに、漢方薬を作っているツムラのFAQ(https://www.tsumura.co.jp/qa/)によれば、

漢方製剤が妊娠に関して悪影響を及ぼしたという報告は、現在のところありません。ただし、妊娠中の薬の服用にあたっては、お身体の状態などを考慮した判断が必要となります。遠慮をせず、おかかりの医師に相談してください。

と書かれていることを申し添えておきます。

国立成育医療研究センターでは、妊娠と薬について個別相談に応じてくれています。
心配な方はこちらの利用もご検討ください。
https://www.ncchd.go.jp/kusuri/
妊娠中の薬についての記事は、ぜひこちらもご覧ください。国立成育医療研究センターの話も詳しく書いています。
「妊娠と気づかずに薬を飲んでしまった!」時の対処法


さて。

「産婦人科で処方された漢方薬であれば、まず問題はない」

……と言ったのは、産婦人科の先生であれば、漢方薬も勉強されている先生が多いので、問題なく使える漢方薬を処方してくれるだろう、という意味合いです。
産婦人科の先生でなくても、漢方に詳しい先生でしたら、問題ない薬を処方してくれると思います(が、どの医師が漢方に詳しいか、というのはわからないと思いますので、無難に産婦人科のドクターを頼った方がよいかと思います)。


私も妊娠中は葛根湯を飲みました。風邪のひき始めにはよく効きます。風邪かな……? と思ったら、悩む前に飲む(というより、悩んでたら効かなくなる、という印象の薬です)。
そしてよく休む!
これからどんどん寒くなって来ます。うがい手洗いマスクを忘れずに。

ツムラについては、処方薬もありますが処方薬とほぼ同じ(1日の使用量は違いますが)市販薬もあります。ツムラは原材料含めて製品の品質管理が徹底している&飲みやすい等で私が処方する時はツムラを選択することが多いです。

by カエレバ
しかし、市販薬に手を出す前に、ぜひかかりつけの先生にご相談くださいね。

なかなか妊娠中は薬に悩みます。
体調不良の時には、「薬を飲めない……」と我慢しすぎず、普段馴染みの少ない漢方薬も上手に使って、妊娠期間をできるだけ元気に乗り切りましょう!

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