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2014年7月7日月曜日

妊娠4か月の妊婦さんが電車に接触して死亡……

(本文は下に続きます。)

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<電車事故>妊婦が電車に接触し死亡、滋賀(毎日新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140706-00000034-mai-soci

いたましい事件が起こりました。
妊娠4か月ということで、つわりの真っ最中の頃ではないでしょうか。
この安定期に入る前の時期というのは、つわりのせいで夜も寝られず、職場にも妊娠していることを告げられず、かなりの無理をして日々を過ごしている妊婦さんが多いように思います。
赤ちゃんのためだ、頑張ろう、と奮起して、自分が思っている以上の無理をしていることもあります。

自分が妊娠中、特に安定期に入る前、かなりのめまいといいますか、目の前が真っ暗になりかける脳貧血……正しくは、起立性低血圧の症状がかなり強く出ました。
立っていなくて、座っていても頭からさーっと血の気がひき、身体を起こしていられないくらいの気分不良におそわれました。
こういった症状が起きた時、必ず患者さんにお願いするのは「決して大丈夫と思わず、とにかくしゃがみこんでください」ということです。
ドラマなどで、めまいを起こしてふらっと可憐にたおれる女性などがいますが、現実はああはいきません。
足下から崩れ落ちるような器用な真似はできず、立った状態なら、そのまま意識を失いますので、まっすぐな姿勢のまま弧を描くように倒れ、頭を強くぶつけることになります。受け身をまったく取れないので、頭への衝撃は多大なものとなります。
例え意識があったとしても、倒れかかる身体を支えるように踏みとどまる事は困難です。
今回の事件がそれであったかどうかはわかりませんが、それでも矛盾はしないと思います。

妊娠中の方、とにかく無理をせず、気分が悪くなったらすぐにしゃがんだり、それでも治らなければ地面に寝そべるようにしてください。汚い、恥ずかしいと思うかもしれませんが、ぶっ倒れるより断然よいです。自分一人の身体ではありません。
駅のホームや横断歩道で待っている時など、ただ立っているだけの時の方が症状が出やすいです。
悲しい事故が一つでも減りますように。