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2013年1月6日日曜日

橋本病と妊娠の話

(本文は下に続きます。)

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さて、私は実は橋本病を患っています。
橋本病というのは、甲状腺機能低下症のことです。
のどの前側にある、「甲状腺」という機能が、自己抗体の影響で攻撃され、甲状腺ホルモンを作れなくなっているのですね。
そのため、自分では十分な量の甲状腺ホルモンを分泌できませんから、外から補ってあげる必要があります。で、飲んでいるのがチラーヂンSというおくすり。
体格や病勢によって、飲む量は個々人で違います。ちなみに私は妊娠前は75μgを毎日こつこつ飲んでました。

さて。
妊娠すると、甲状腺ホルモンが多く必要になります。そのため、薬を増量する必要があります。

「えっ、妊娠中に薬を飲んでて大丈夫なの?!」



という反応をされますが、飲まない方がまずいです。飲んでください。
このチラーヂンSという薬は、体の中で作っている甲状腺ホルモンを人工的に作ったものですが、基本的に体内の甲状腺ホルモンと同じものなので、それ自体に催奇形性はないと思って結構です。
むしろ、飲まないことによって、甲状腺ホルモンの補いがついてない場合、赤ちゃんの成長に関わります。
橋本病の方は、産婦人科受診の時にきちんとそのことを伝え、妊娠がわかったら主治医の先生に連絡しましょう。おそらく、増量と早めの受診の指示があると思います。
さらにいうなら、妊娠はまだでも妊娠を希望している方は、恥ずかしがらず主治医の先生に伝えておきましょう。妊娠希望~妊娠初期は、TSHという甲状腺刺激ホルモンの値を低めに保つのがベストです。目安はTSH 2.5程度と言われてますが、そこまで厳密にならなくて大丈夫。後期はもう少し高くて大丈夫です。

場合によっては、不妊治療中に橋本病であることが判明したり、妊娠した時の検査で橋本病と言われたり、ということがままあります。
実は私自身、不妊症の定義まではいかないのですが、避妊しなくなっても子どもができないなあ、と悩んでいる時に、偶然検査で見つかりました。そして、薬を飲んで、検査値が正常化したら妊娠しました。そう考えると、どうも子どもができなかった理由はこの甲状腺機能低下症のせいだったように思います。
橋本病自体は、実は女性では珍しくもなんともなく、7人に1人くらいいると言われてます。ただ、治療が必要なほどひどくない方がほとんど。
そのため、偶然の検査で橋本病と言われても驚かないこと。
そして、妊娠維持のために、一時的に薬を飲む必要が生じても、どうか自分の体と赤ちゃんのために必要であることを理解して、きちんと薬を飲むようにしてください。

とまあそんなわけで、私も妊娠がわかって早速主治医(というか、自分の上司のようなものなのですが)に連絡。100μgへ増量し、今度検査することになりましたとさ。

1 件のコメント:

  1. 32歳妊娠希望の者です。
    子宮内膜症、チョコレート嚢胞の治療をストップしいざ妊活!と意気込んだ矢先にバセドウ病の疑い。
    検査結果はまさかの数値逆転で橋本病と診断。
    一か月後に再検査をして、数値がどう動くか経過を診るしかないと今は薬も出てません。
    焦る気持ちと不安でコメントしてしまいました。。。

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33歳女医、やっと子どもができた頃